立派に成長したH君。

前回の記事で出てきたH君。彼はスポーツ特待で入学してきました。ポジションはレフト。中学時代はエース対角、俗に言う「裏エース」というポジションで活躍、中学時代は県優勝を経験していました。

私が彼を初めて見たのは彼らが高校に入学する前の春休みの練習でした。初めて彼を見た時の印象は、「なんかすんげー良さげなやつ来たやん!笑」っていう感じでした(笑)スタイルが良く(入学当時は177cmでかなり細い)、身のこなしもよく、プレーはまだ見たことがなかったのですが、きっと彼は伸びるんだろうなという感覚だったと思います。県選抜こそ入っていなかったのですが、ポテンシャルは高く、負けん気は誰にも負けていませんでした。ただ、レシーブがとにかく下手くそで荒っぽかったのですが、またそういう欠点があるところにすら将来性を感じました。もはや完全に私好みの選手だったのです(笑)

1年生の時はメンバー入りはできませんでしたが、筋力トレーニングや食事の改善などの成果もあり、1年生の秋頃からはサイドで出場する機会が少しずつ出てきました。そして新チームではキャプテン、チームのエースにまで成長しました。身長も伸び、トレーニングの成果もあり、体もだいぶしっかりしてきました。攻撃ではレフトからのクロスやブロックアウトも全国で通用するレベルにまで達したのですが、何よりもバックアタックが彼の最大の武器であったと思っています。本人もだいぶ自信が付き、苦手であったレシーブも成長し、レセプション、ディグでもチームを支えるような存在に成長してくれました。

そんな彼ですが、試合直前のとある練習日。中学の練習後、彼に会った時に、「楽しんでやって来いよ!」と声をかけました。すると彼は「最後は暴れまくります!」という言葉をくれました。ですが結果は第3位。最後は優勝したかったとは思いますが、試合後にくれたメッセージの中に「楽しかった」という言葉が入っていて、私の中では嬉しかったです。
彼が引退してしまうのは心にぽっかりと大きな穴が空いたような感覚です。完全に私の好みの選手であり、勝手に応援し続けてきたH君(笑)今後はバレーからは一線を置き、進路実現のために頑張るとのこと。数々のプレッシャーや重圧に耐えてきた彼ならきっと実現できると思います。

頑張れ!H君!

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