Tポイントの最期に思う

日本におけるポイント制度の普及と認知に大きく貢献した、カルチュアコンビニエンスクラブのTポイントサービスが、事実上消滅することになりました。

Tポイントに関しては、会員数は多いものの苦境にあったんだろうなあということは容易に想像できます。

一応、統合ということにはなっていますが、三井住友フィナンシャルグループのVポイントが統合後のブランド名として残ることになり、ロゴもカラーは流用するも「V」の字を象りますので、しばらく経てばTポイント、それもTSUTAYAのレンタルCDが発祥になっているということを覚えている人もいなくなるでしょう。

ポイント関連サービスはいくつもありますが、大手企業がいくつも関わっているようなものは限られています。

今回、三井住友グループが回収したTポイント
SoftBankグループのPayPay
楽天グループの楽天ポイント
au・pontaグループ、
docomoのdポイントグループ、
セブンnanacoグループ
などなと、一社が自社のみで立ち上げてきたものもあれば、複数の企業が立ち上げたものが合併や連携しているけーすもあります。金融業界・通信業界・流通の離合集散と紆余曲折を経てきました。

まるで、政党や都市銀行の合併の歴史のようです。いずれは歴史や経済の教科書にそれらの離合集散の系図が載っているように、ポイントサービスの歴史もどこかでまとめられるのでしょうか。

そもそも、携帯キャリアだって離合集散してきていますし、流通業界もイオンがマイカルもダイエーも吸収しました。資本主義社会なのですから、ポイントサービスが生まれては消え、弱肉強食の論理で動いていくのも当たり前なのですよね。

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