見出し画像

新しいWindowsとMicrosoftの今後

Microsoft社が、米国株式市場の歴史上でAppleに次いで2社目の時価総額2兆ドル企業になりました。

そしてその数日後の今日に、Windows10に次ぐ新しいWindowsが発表されました。

数週間前から断続的にリークが相次いでいて、名称がWindows11になるとか、アイコンの一部がフラットデザインになるとか、謎のISOファイルまで流出するダダ漏れ状態でしたが、ともかく発表に相成りました。

実際に使ってみないと使用感などは分からないでしょうけれど、Androidアプリも利用出来るというところが、一般人にとっては目玉の機能でしょうか。奇しくもAppleSilicon搭載MacがiOSアプリを使えるのと同じ感じになるのでしょうか。

まあ、ともかく、今回のWindows11でも、Windows10からのアップグレードは無償となりました。Windows10以降の方針として、OSアップグレードでは売上を求めないというMicrosoftの方針は維持されました。ユーザーとしてはありがたいことです。ただ、現行のWindows10が動いているPCなら何でもWindows11にアップグレード出来るわけではありません。

Windows11ではシステム要件がWindows10よりも厳しくなりました。しかし、Windows10の時代が長かったため、今のPCユーザーが利用しているパソコンであればまず問題無いでしょう。

たまに、ろくでもないスペックのPCが中古品とか再生品とかで売られていますが、広告表示は規制をかけた方がいい気がします。AtomのCPUで高性能4コアCPU搭載!というのはあまりに酷い。

自動車なら車検がありますが、パソコンやITデバイスにはありません。Windows11が動かないPCは、自動車で例えれば時速60キロまでしか出ない車のようなものでしょう。軽自動車どころではありません。

かつての自動車業界は、勃興期では規制もへったくれもありませんし、利用者の技術や意識、道の整備も追いついていませんでしたが、現代にメチャクチャな車を出したら非難囂々でしょう。そもそも法律と自主規制でそんな自動車が出てくることはありませんが。中古車でも十分にチェックして法的基準をクリアしたものしか売られていません。

パソコンやスマホなどでも、ある程度のスペック以上でないと、少なくとも新品・再生品を名乗ってはいけないような規制はあってもいいと思います。中古品として売るにしても、何が出来るか、何が不便かということも明記すべきでしょうし、それが出来ないレベルものなら全てジャンク品とすべきです。

Windows11はシステム要件を上げたので、現在流通しているパソコンの中にはアップグレード出来ないものも結構ありそうです。少なくとも、Windows11にアップ出来る/出来ないを明記することを法律とまではいかなくとも、何らかの規制はあった方がいいです。それと共に、現行のWindows10が2025年でサポート終了になることも、Windows11にアップグレード出来ないPCには明記しておくべきでしょう。

今回のWindows11が選択した大幅なインターフェイスの変更が、かつてのWindows VistaやWindows 8を思い起こさせますが、どちらのWindowsも世間的には失敗と見なされたOSですので、Microsoftとしてはそうはしたくないでしょう。その2つを今さらですが擁護すると、Vistaは当時のPCスペックでは重すぎただけで出来は良かったですし、8は批判を浴びてすぐに8.1になりましたがタブレット向けに振り切りすぎただけでした。今回の11は、スペック要件を上げたVistaや、タブレット利用に寄りすぎた8の要素も含んでいますので、さて、どうなるでしょうか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?