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大阪モノレール増便で対応出来なくなるかも知れない2027年

今年になってからなのか、この1年、2年のことなのか私自身には分からないのですが、大阪モノレールではガンバの試合開催時に区間限定の増発便が出るようになりました。

以前の増発便は通常の終点間を結ぶ路線か、千里中央と終点を結ぶものくらいだったはずですが、今出ているのが千里中央・南茨木折り返しの便です。2月の開幕戦でも行き先表示を見ずに帰り際に乗ってしまい、南茨木で終点となり折り返しになったため慌てて降りたことがありました。

先日の湘南戦でも行きの際にその増発便に乗ったので、おそらく試合前も試合後も出ているのだと思います。まあ実際、南茨木か山田から阪急に乗る人、千里中央から御堂筋線に乗る人が多いのでしょう。門真市で京阪、大日で地下鉄谷町線に乗り換える人ももちろんいますが、それ以外の沢良木〜南摂津間での乗り降りが少ないため、門真市まで行って折り返すのは増発便として効率が悪いのだと思われます。

それで便数が増えて短時間に増加した乗客を上手くさばけるなら無問題ですが、今のガンバ戦はコロナ禍前ほどには動員が回復していません。回復して平均2万5千人程度の観客数になり、セレッソ戦・レッズ戦などで4万人にまで増えたときに、結局モノレールでは輸送力が足りなくなってしまいます。もちろん、その時の増便数次第でしょうけれど。

万博アリーナは建設が正式決定し、2027年開業予定となりました。これはこれで非常に興味深い建設計画ですが、懸念点としては、サッカーとライブ、そしてその他万博公園やエキスポシティへの観光客が大挙してモノレールを利用することになった場合、どう考えても駅から人が溢れます。

万博記念公園駅はコンコースがかなり広めに取ってありますが、肝心のモノレール自体の輸送量が他のJR・私鉄などに比べて少なく、本数も少ないので混雑が解消するまでかなり時間がかかります。ガンバ戦だけでも結構な時間がかかるのに、行楽シーズンかつライブも同時間帯に開催されたら、駅前の広場にも相当な行列が発生するのは間違いありません。

大量のバスを用意しても、周辺道路自体がそういう時には大渋滞を起こすので結局バスでも大して乗客をさばけません。

手っ取り早いのは、モノレール本線の車両編成を4両から6両に増やすことです。駅設備では対応出来る駅とまだ出来ていない駅があるはずですが、最悪、6両未対応の駅には停車しない「臨時快速」として増発便を運用すれば良いのでは?と素人考えでは思います。

実際にそんなことが出来るかどうか、あるいは休みの日の混雑のためだけに6両編成にすることが適切なのか、という問題がそもそも出てくるでしょうけれど、せっかく再開発が進んでいる万博公園なのに、
「車もモノレールも混むから行きたくない」
という負のモチベーションを消費者に与えてしまうと、再開発失敗の原因になりかねません。

今さら大型の公共事業として、万博公園まで何らかの新線を伸ばすのも難しいでしょうけれど、結構切実な問題になるのではないでしょうか。

彩都線公園東口駅前の駐車場とグラウンドのスペースに大規模バスターミナルを作って、そこからJR・阪急などの駅にピストン輸送なら何とかなるかも知れません。JR茨木駅前も日曜夕方などかなり混むのですが、万博アリーナと同時期に出来る、JR千里丘西口の再開発に便乗して、あっちの方にもバスを持っていけばもう少しマシかも知れないですね。

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