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USBメモリのことをUSBと省略する理由?

DOSの頃からパソコンに触れてきた中年の人間からすると、若い人らなどが、
「USBフラッシュメモリ」
のことを
「USB」
とだけ略して話している時にちょっとビックリします。最近は慣れましたが、それでも前後の文脈を探って脳内で理解する必要があります。

オジさんにしてみると、「USB」とは「ユニバーサルシリアルバス」のことであり、USB普及以前までよく使われていた、パラレルポート、シリアルポート、PS/2ポート、外部SCSIなどに取って代わった、まさに「Universal」な周辺機器接続方式のことであって、USB接続タイプのフラッシュメモリのことだけを指し示すわけではないので、そういう使用法に接すると戸惑ってしまうわけです。老害扱いされたくないので、そんな場面でも別にいちいち突っ込みませんが。

ITに詳しい人では、それなりに使い分けはしているようにも思えます。USB接続のデバイスをフラッシュメモリ以外にもたくさん知っているからでしょう。

逆にUSBメモリをUSBと略す人は、自分が最もUSBを使うデバイスとしてUSBメモリを認識しているから、特徴的な名前として使用しているのでしょうか。USBは接続方式であり、メモリはデバイスの種類です。文脈からいって、不揮発性メモリか揮発性メモリか、PC内蔵タイプか外付けタイプかなどの区別は容易に付くのですが、USBメモリを「メモリ」と略したらそれはそれで混乱するでしょうね。

マウス・キーボード・プリンタ・スピーカー・HDD・SSD・光学ドライブといったデバイスのみならず、今ではUSB-C経由で大容量の電源供給も可能になりました。

その一方で、クラウドストレージも普及してきましたので、データ移動にUSBメモリを使用するケースも減っていくでしょう。そうなると、そんなにITデバイスに詳しくない人が一番接する「USB」は、充電のため電源ケーブルとして使用するケースになるでしょうから、
「バッテリ切れそうだからUSBつないどいて」
とか
「USBが抜けてたから電源入らなかった」
というような、コンセント・電源ケーブルを意味する言葉になるんじゃないでしょうか?

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