古い短期記憶としてのストリートビュー
街中を歩いていて、前にあった建物が壊されていたり更地になっていたりすると、
「あれ? ここって前は何の店やったかな?」
と思い出せないことがあります。
記憶力の問題ではあるものの、自分が使っていないお店とかだと、曹操覚えていないものですね。
そういった、「前に建っていたものやお店」が分からないものを知るには、家族など同じ場所を知っている人に聞くしかないのですが、このIT全盛時代においては超強力なつーるがあります。
そうです、Googleストリートビューです。
ストリートビューがない道だと諦めるしかありませんが、あるならそれを見れば、以前に何があったのか一発で分かります。ストリートビューで表示される景色は、たいていは数年前~数ヶ月前の場合がほとんどですから、前のお店が何だったのかは分かります。
いわば、自分の記憶をストリートビューで代用しているようなものですね。
そう言えば、Evernoteは脳の外部記憶として使用する、みたいなアピールをしていたような気がします。そのEvernoteがどんどんショボくなっていって、もはや風前の灯火のようになってしまっていることには、IT業界の栄枯盛衰を感じずにいられません。
私自身もEvernoteを以前使っていましたが、何度目かの改悪の時にGoogle Keepに乗り換えました。無料で使えることも大きかったですが、同じく無料のMicrosoft OneNoteに比べて、簡素だったことも一つの理由です。自分自身の使い方では、OneNoteほどの機能は要らないのですよね。数年前から意識高い人が使っているNotionなんかも同じですがが、そこまでの機能は不要で、もっと簡単にメモだけをすぐにアップしてデバイス間で共有したい人にはGoogle Keepの方がいいですね。
IT、特に身近なデバイスで利用するクラウドサービスは、本当に脳の外部記憶装置のようなものです。適切に使えば非常に便利で、仕事でもプライベートでも生産性爆アゲになります。そこまで行かなくとも、ストリートビューで数年前~数ヶ月前の記憶をたどれるのは、まさにIT全盛時代だからこその恩恵だなあと実感します。