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使い捨てマスクから布マスクへの国民的移行の必要性

マスコミ各社が伝えるように、政府が再利用可能な布マスクを確保して、介護施設・福祉施設や保育所などに配布する方針です。それに合わせて布マスクの洗い方もYouTubeで公開しています。

繰り返し使える布製マスク 政府が洗い方の動画を公開
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200320/k10012341551000.html?utm_int=news_contents_news-main_006

そのような施設では一般企業のようなテレワークなど出来ませんので、必ず利用者も従業員も自宅から施設まで移動してきます。移動中も施設内でも当然ながらマスク着用が必要となりますが、一般小売店やネットショップでは簡単に手に入りません。布マスクも買えなくなる前に、政府が一括購入して直接施設に配るというのは正しいことだと思います。

ちなみに今回の措置に関する政府から自治体への通達はこちら。

国から直接介護施設に郵送するみたいです(都道府県側が配布することも可能)。

もはや感染を防ぐことではなく、感染ペースを鈍らせる段階に入っていますので、自力では予防措置が難しい(正しい予防措置を認識や実行が出来ない)、
・認知症の高齢者
・障害者
・児童
といった人の集団感染を防ぐ目的があるのでしょう。

未だに、マスクは全く意味が無いという意見や報道があります。未感染者が感染しないためにマスクをするというのは確かにほぼ意味がありません。かえってマスクに付着したウイルスを触ってしまう危険性もあります。

しかし、既に感染している人(無症状者含む)がマスクを付けることには意味があります。呼吸・咳・クシャミなどで周囲にウイルスをまき散らすのをマスクで防ぐことが出来ます。

自分から他人にウイルスがうつることを防ぐのが目的ですので、毎日使い捨てのマスクを付けるという必然性も薄れてきます。適切に清潔に出来るのであれば布マスクでいいでしょ、ということを国としても主張し始めた段階なんでしょうね。

そもそも、使い捨てマスクの方は日本国民全員が毎日使えるほどの生産枚数・輸入枚数はありません。

マスクや消毒液やトイレットペーパーの状況 ~不足を解消するために官民連携して対応中です~
https://www.meti.go.jp/covid-19/mask.html
マスクは、国内メーカーで24時間の生産体制を敷いており、供給は2月末に毎週1億枚を超えました。国内メーカーには増産を働きかけ、輸入量も増やすことで、3月は月6億枚以上の供給を確保しています。

上記リンクにあるように、1ヶ月で6億枚です。全員が必要無いにしても、1億人が一ヶ月毎日使い捨てマスクを使えば30億枚必要です。医療施設や介護施設、公共的な場所で働く人以外の国民は、使い捨てマスクではなく再利用可能な布マスクを使うべき時が来ています。

安倍内閣の情報発信能力、説明能力にはしばしば絶望感を覚えますが、だからといって「政府が悪い」と言い続けても何も変わりません。自分で調べて自分で判断して自分で行動する、その上で自分の身体と近くにいる人の身体を危険に晒さないようにすることが出来るのが大人のはずです。

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