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今どきの大多数への金品配布手段

4月25日・26日にpovo2.0アプリ上での動作に一部不具合があったと言うことで、お詫びとしてauから24時間使い放題のプロモコードが送られてきました。確かに25日に300MB分のプロモコードを適用しようとしたら動作がおかしく、結局その時は楽天モバイルでつないでネットを使った記憶があります。

もらう方はもちろんありがたいのですが、渡す企業側は単純に損失ですよね。それでも顧客対応としての在り方や、イメージ戦略など色々考慮しての施策なんでしょうけれど、povo2.0回線しか持っていない人にとっては後でお詫びプロモコードをもらっても腹立たしかったかも知れません。

このGW前にありがたいプレゼントだと思った人が多かったと思いますが、さらに29日にはGWでの利用を応援!ということで、さらに24時間使い放題のプロモコードがTwitterで公開されていました。

GW向けのコードの有効期間は5月8日までで、お詫びの方は6月30日まで利用出来ますので、遠方のアウェイゲームを見に行くときに使うことにします。

トラブルに対するお詫びとして少額の返金を行うのは、どんな企業でも大変です。継続的に支払(企業からの請求)がある場合は、次回に相殺すれば良いのでしょうけれど、povo2.0は基本料0円ですので、返金するわけにもいかないのでプロモコードの配布というのが一番やりやすいはずです。

既に解約して支払関係ない場合で何らかの支払をしないといけなくなると企業にとっては非常に面倒になります。かつてベネッセが個人情報漏洩によって顧客に500円分の金券を郵送したことがありましたが、あれは現在契約している人だけではなく、過去の顧客も含まれていたため、金券送付しかなかったのでしょう。

昨年、みずほ銀行がシステム障害を起こしたとき、通帳がATMに飲み込まれてしまった人に対して5000円分のクオカードを配布しましたが、あれはお詫びの文書を送ることの方が重要だったのでしょうね。銀行なんですからその通帳の口座に直接振り込んでしまった方が、経費も時間もかからないのですから。

スマホゲームではシステム障害やメンテナンスが長すぎて利用出来ないトラブルが起きたときに、「詫び石」プレゼントというのが習慣化されています。課金システムのあるゲームや、月額課金制のサービスであれば、トラブル時のお詫びの渡し方はやりやすいですね。

飲食店で誰かがまとめて払ってから割り勘したり、小銭がないときにジュース代を立て替えてもらったりなど、個人間でもちょっとしたお金の貸し借りをした際に、お札を崩さないと現金での返金は出来ませんでしたが、今ではPayPayなどで個人間送金が簡単に出来るようになりました。

リアルマネーは少しずつ利用が減ってきています。中国ほどのキャッシュレス化ではないですが、お詫びで企業から顧客に現金を渡すことはもうめったにないでしょうね。

とはいえ、私自身の経験としては、3年前に台風の影響でANAのフライトが遅れて、伊丹から関空に着陸先が変更になったときは、電車賃として現金を封筒に入れてもらいましたが、その場で渡すならそれしか無いでしょう。マイルは要らないという人もいるでしょうし、飛行機の乗客だと旅行者もいて、クオカードを渡されても使い切れないというケースもありますよね。

そう考えると、将来的にはいっそのことビットコインで全てのやり取りしてしまった方が手っ取り早い気がしてきました。そもそもビットコインの使い方がそういうものだったはずでした。今では売買で儲ける野心に利用される存在になっていますが。

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