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覇権争いの果てに全てが分散処理の土台になるIT業界?

Windows11でAndroidアプリが使える! というニュースが昨年話題になりましたが、現時点ではまだ利用可能になっていません。昨日からアメリカ版では使えるようになったとらしいので、日本語版でもそのうち使えるようになるでしょう。とはいえ正確には、AmazonアプリストアにあるAndroidアプリを使えるようになるので、全てのAndroidアプリ、特にGoogle Playに登録されているものが使えるわけではありません。

それでも、メジャーどころのアプリは結構揃っていますので、利用可能になったらそれなりに楽しめるのではないでしょうか。Windows版のKindleアプリがかつてはWindowsタブレット上では非常に使いづらかったので、それが改善されるなら恩恵を受ける人も多いでしょう。Perfect Viewerのようなアプリもあるので、自炊電子書籍も含めて、Windowsタブレットを電子書籍端末として使いやすくなるのではないでしょうか。値段的にFireタブレットやiPadとは戦いにならないのですけれど。

Windows11で使えるAndroidアプリは、Amazonアプリストアにあるものと制限されていますが、どこかからゴニョゴニョしてAPKファイルだけ持ってきたら動きそうな気もします。でも、すでにそもそもAPKがGoogle Playでは無くなっているのですよね。

AppleSiliconを搭載したMacでiOSアプリ(の一部)が使えると話題になってから一年以上経ちましたが、私自身は今でも使うのはtorne mobileでテレビを見るくらいですね。最初は色々インストールしてみて遊びましたが、そうそうスマホアプリをパソコンで使うことはないですね。人それぞれでしょうけれど。

図らずもAppleもMicrosoftも、パソコン用OSでのスマホアプリ使用に動いたわけですが、そこに価値があると見なしているのでしょう。パソコン・スマホのOSの連携・統合ということでは、明らかにAppleに利があります。iOSとmacOSは既にシームレスな連携が出来ています。さらにはユニバーサルコントロール機能によって、MacとiPadでマウス・キーボードを共有出来ます。

Windows・AndroidもmacOS・iOS連携と似たようなことは、各種ソフトウェアを駆使すれば出来ますが、OSレベルで出来るAppleとはかなり差があります。

Windows・Android連合は連合と言えるほど固く結束できているわけではありません。結束しているならGoogle PlayもWindowsで使わせるでしょう。だからと言ってAppleの天下かといったらそうもいきません。デバイスの値段が高いのでシェアの上積みは出来ても少しだけでしょう。

かつて、90年代から2000年代前半はMicrosoftとIntelによるWintel連合が業界を席巻しましたが、その後はApple・Googleによるスマートフォンと、Facebook・Twitter・Instagram・TikTokなどによるSNSの時代となりました。

では、2020年代はどこが覇権を取るかということになりますが、Windows、Android、macOS、iOSといったOSやデバイスによる制限を無視できるのがウェブサービス、クラウドです。ネット常時接続のみならず、5G時代には高速接続が当たり前になってきます。

Web3の分散処理・ブロックチェーン時代においては、多くの処理がモバイルデバイスでもなされるようになるでしょう。デバイスもOSも各種プラットフォームも分散処理の土台として利用されるだけで、IT業界の主導権がブロックチェーン業界に移るでしょうか?

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