文化盗用の概念について、日本人が一番理解しやすいのはエセ関西弁かも知れない

ちょくちょく目にする「文化盗用」という言葉とその概念について、なんとなく意味合いは理解していますが、実際になんでそれを問題視するか、というところにまでは理解が及びません。

「文化盗用だ!」
と大げさに非難する言説を見かけても、
「べつにそこまでいちいち言わんでええやん」
と思える程度にしか思いません。

被害者側が訴えているならまだ分かりますが、全くの第三者がアレコレ非難するのは、
「お前関係ないやろ」
としか感想が出てきません。

なんでそこまで、自分とは無関係の第三者と第三者の間における文化盗用に対してムキになれるのか、欧米圏の暇な人は本当に暇なんだな、と感心してしまいます。

日本人にとっても分かりづらい概念です。というか日本人は外国の文化を山ほど取り込んできている文化を形成しているので、むしろ異文化に触れて取り入れることを非難する言説自体に馴染みがありません。

どうにかして文化盗用の触りくらいだけでも理解してみようかと思い色々考えてみましたが、もしかしたら日本人的に分かりやすい例は、エセ関西弁のような方言の真似なんじゃないかと思います。

大阪人、関西人にとって、東京在住(≠東京生まれ)の人が大阪弁や関西弁を馬鹿にしたように真似をするのはムカつくものです。他の方言でもそんな真似され方をしたら腹立たしいでしょうけれど、ムカつくとはっきり文句を言うのは関西人くらいだと思いますが。

このエセ関西弁への抗議を100倍くらい膨らませたのが、昨今の欧米における文化盗用非難なんじゃないかと勝手に推測しています。まあそれにしたところで、第三者間のエセ関西弁を非難する人なんてまずいないのですけれどね。

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