カスタマーサクセスからiPaaSのPMMになって取り組んだことまとめ
こんにちは。BizteX株式会社で、iPaaSであるBizteX ConnectのPMMをしてい桑山と申します。
本記事は、WebAPIアドベントカレンダー2021の記事として記載します。
本記事では、クラウドサービスを連携するiPaaSのPMMを担当している私が、Web API初心者の方、クラウドサービスベンダにてSaaS連携の担当をされている方に向けて、キャッチアップにどんなことをしたか、普段どんなことを意識しているかを書きたいと思います。
本アドベントカレンダーをご覧になっているエンジニアの方には今更な内容になるかと思いますので、ご容赦を…!!
はじめに
自分の経歴
新卒でSIerにて金融機関向けの営業→BizteX株式会社にてカスタマーサクセス→いま。
Sierにいたときも、金融機関様向けの幅広な活動していたので、いわゆる端末ハードウェア系から、金融機関向けのシステムなどやっておりました。
APIという言葉を知ったのはこの時で、全銀APIという仰々しいものから始まり、言葉だけですがなんとなく覚えていった次第です。
余談ですが、このとき、金融機関ではアプリバンキングを各行取り組みだしていた時期で、インターネットバンキングの領域だと、家計簿アプリ系のサービスとのAPI連携の案件がたくさんありました。
WEB APIは難しくない
上記の経歴なので、文字で見ることはありましたが、実際にAPIドキュメントを見たり触ったりすることは一切ありませんでした。
なので、弊社でPMMをするとなったときも、まじかーという印象だったのが正直なところです。
ただ、3か月間取り組んでみた所感だと、全然難しくなく、色んなSaaSを簡単なコードで操作できるのめっちゃ面白い!と今では思っています。
以下では取り組んだことと意識していることを記載します。
読んだ本
Web API2.0
オライリーが出している技術書
技術者向けですが、SaaS連携を職域としている人は皆読んだ方がいいと思います
何気なく接しているAPIがこういう思想でできているとか分かって理解が深まります
整理してOAuth2.0を使うためのチュートリアルガイド
SaaS連携の話をすると必ずOAuthの話は出てきますが、それを簡単に説明してくれる
とにかく分かりやすく、(多分)OAuthの仕組の認証を(ユーザとしてでも)やったことがあればなんとなく理解できる
plantumlの図解が良い
やったこと
とにかく色々なAPIドキュメントを読む
書籍を読んでなんとなくAPIを理解したら、実際にドキュメントを読んでみるに限ります。
幸い、知名度のあるSaaS各社様でドキュメントの公開は進んでいるので、『○○ API』で調べるとだいたい出てきます。
私は、イメージの掴みやすさから、自社で使っているSaaSのドキュメントをよく見ていました。
実際に叩いてみる
ドキュメントを読んで『こんなことできるんや~』ってなった後は実際にAPIを叩いてみるに限ります。
Swaggerで書かれているものだと、ドキュメントからそのまま疎通の確認ができたりするので、おすすめです。
入れておいた方がいいツール
以下は、自分が使ってみて必須だなと思っているツールの一覧です。
APIを叩くときとか、連携を考えるときに無くてはならないもので、全て無料で使用できます!ありがとうございます!
JSON Viewer
Json形式のデータをデータ構造が見やすいようにハイライトしてくるChrome拡張。配列形式ってなんぞ?ってときに便利。
Postman
WEB APIの疎通を確認するときに必須のツール。
Open APIの仕様のSaaSとかだと、APIドキュメントから一括でインポートできたりするのでほんとに便利。
殆どどの認証方式にも対応しています。
VS Code
これはいわずもがなですが、テスト用の環境が無い時に自分でJSON作ったりするときに個人的に便利(だと思っている)。
PlantUML Gizmo
シーケンス図がGoogle ドキュメントで簡単に書けるツール。
どうやって連携させればいいのかな…を考えるときに個人的に必須です(慣れれば超使いやすい)
心構え
最後に、意識している心構えを。
やっぱり開発者ではない自分は、利用者のことを考えることが一番だと思っています。
これができれば便利じゃない?という妄想力を常に持って、既存のSaaSの仕組みを使ってどうすればよりよいサービスを提供できるかを考えています。
また、日常で使うサービスにおいても、どれとどれがどのように連携しているかを想像してみるのは意識していて、結構至る所に気づきがあるのでおすすめです。
おわりに
簡潔なものでしたが最後まで読んでいただきありがとうございます。
BizteX株式会社ではAPI連携をもっと簡単にするiPaaS、BizteX Connectを提供しています。
SaaSベンダ様、ユーザ様の双方にとってウィンウィンとなるサービスとしてもっと磨きをかけていきますので、何卒宜しくお願いいたします。
ちなみに実際にBizteX Connectを使って連携を構築する方法の解説の公開を自社メディアで始めました。
よければこちらもご覧になってください。