Linux MintにトレーディングツールHYPER SBI2 Windows版をインストール

winehq-stable/jammy 9.0.0.0で正常に動作していたHYPER SBI2 Ver.3.4.0が8月末にサポート終了になるとアナウンスがありました。
そこで、HYPER SBI2の最新バージョン Ver.3.5.6が、最新のwinehq-devel/jammy 9.13で動くか試してみようとやってみました。

結果は、Webコントロール系はいぜんとして動作してないようですが、WineHQが出す派手なエラーダイアログは出なくなり、それ以外は、普通に利用できるみたいでした。しばらくはこの環境で使ってみようと思いました。

以前トライしたときは、しょっぱなのログイン画面でWineHQが派手にエラーのダイアログを出していました。Webコントロールを利用するかしょで、そのようなエラーが出ているようでした。これが最新バージョンを使うのはやめておこうという最大の理由でした。
QtWebEngineがらみのエラーのようで、そのときは、解決方法を探し当てることはできませんでした。現在も解決はしていませんが。
WineHQ側かHYPER SBI2側かどちらで対応されたかはわかりませんが、最新では、派手なエラーダイアログは出なくなっていました。

WineHQのインストールとHYPER SBI2のインストールの方法を紹介をします。
※ WineHQとは、LinuxでWindowsプログラムを実行するための環境です。
※ なお、このページは情報発信であり、内容や動作を保証するものではありませんので、実施する場合は、自己責任でお願いします。

環境

OS: Linux Mint 21.3
インストール対象:
  winehq-devel/jammy 9.13⁩
  HYPER SBI2  Ver.3.5.6

WineHQのインストール手順

基本的には以下のサイトをみてインストールしました。
手順には実際打ち込んだコマンドを記載していきます。

  • パッケージ管理にi386アーキテクチャを追加する。
    ※ 確証はないですが、これはわたしの環境では、やらなくてもよかったかもしれません。
    注意点)このアーキテクチャを追加してパッケージをインストールする場合、「ソフトウェアソース > 公式リポジトリ」を本家のものにしないとパッケージがないとエラーになるようです。日本のミラーサイトのリポジトリなどを選んでいた場合エラーになりました。古いアーキテクチャのものはミラー対象から省いているのかなと。

    sudo dpkg --add-architecture i386

    参考)
    ・ 標準のアーキテクチャの表示
    dpkg --print-architecture
    ・ 追加されたアーキテクチャの表示
    追加されているかどうかはこちらで確認できると思います。
    dpkg --print-foreign-architectures
    ・ 追加したアーキテクチャの削除
    sudo dpkg --remove-architecture i386

  • リポジトリの公開鍵をダウンロードする。

    sudo wget -O /etc/apt/keyrings/winehq-archive.key https://dl.winehq.org/wine-builds/winehq.key

  • Aptソースリストにリポジトリを追加する。
    以下を実行し、「UBUNTU_CODENAME」を確認します。

    cat /etc/os-release

    以下の太字部分を「UBUNTU_CODENAME」にして実行します。

    sudo wget -NP /etc/apt/sources.list.d/ https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/dists/jammy/winehq-jammy.sources

  • WineHQの開発版をインストール
    ※ インストールガイドには「--install-recommends」をつけるようになっていましたが、わたしの環境ではつけなくても動作しています。

    sudo apt install winehq-devel

  • wineの設定ツールをインストール

    sudo apt install winetricks

  • 日本語フォントのインストール
    以下を実行

    winetricks

    画面が出たら、
    「Select the default wineprefix」をチェックして「OK」ボタンをクリック、
    「Install a font」をチェックして「OK」ボタンをクリック、
    「cjkfonts」をチェックして「OK」ボタンをクリック、
    これで日本語フォントがインストールされます。

    注意点1)winetricksを初めて起動したときはデフォルトのwineprefixが作成されるようです。また、それにともない「Wine Mono」のインストール画面確認がでてきました。
    注意点2)cjkfontsインストール中エラーのようなダイアログがたくさんでますが、「OK」で応答して問題ないようです。

HYPER SBI2のインストール手順

  • 以下サイトからWindows版をダウンロードする。
    「HYPER_SBI_2_Setup.exe」がダウンロードできました。

  • 「HYPER_SBI_2_Setup.exe」を実行する。
    ファイルマネージャーで「HYPER_SBI_2_Setup.exe」を右クリックし、「Wine Windowsプログラムローダーで開く」を選び実行します。
    インストーラーが実行されるので、指示通りインストールします。

  • 「HYPER SBI 2」を実行する。
    メニューの「Wine」カテゴリに「HYPER SBI 2」が追加されていのでそれをクリックします。
    「メンテナンスツールが存在しません」というダイアログが出てきますが、OKでも×どちらで応答しても次に進むようです。Wine環境では、外部プログラムを呼び出せないようです。このため、最新バージョンにするには、手動で実施する必要があります。
    ログイン画面では、下の方のWebコントロール部分が白くなっています。Windows環境ではここにお知らせなどが表示されています。


以上

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