性懲りもなく毎年アプデする幸不幸

28歳になった。
1年前、気温差に自律神経をやられて出勤道中に急にすべてが無理になり泣きながら家に引き返したことを鮮明に覚えている。

あたたかな春の日だった。
締め日が近くてプレッシャーをなんとか克服しようとしていたが、朝の優しい光に包まれて動けなくなった。
あの時はついに限界が来たと思っていたが、いまおもえば限界なんてとっくに過ぎていて春の麗らかさに緊張がほどけてしまっただけかもしれない。

その後、新しく配属された部署ではすべてが整っておらず怒涛の半年間だった。社内社外からひっきりなしに連絡がきて、お客さんの無茶なスケジュールと要望になんとか応えて数字出して失敗して泣いて明日が怖くて眠れなくて休みの日もずっと仕事に怯えていた。

道を間違えた、いまさら引き返せない、別の道を選んでまた新しく頑張る気力がない、足りない、足りすぎている、うるせえ、黙ってくれ、お前らのせいだ、私がもっとできたら。

3カ月の休職を経て、また別の部署に異動した。
1カ月目はなんかやる気があって営業活動ができたが2カ月目から段々とおかしくなってきた。
あれ、なんか、やれないぞ。

成果にプレッシャーを感じるのは誰だってある。
大丈夫大丈夫、今日乗り越えたら明日は何とかできる。
週末でリフレッシュしてスッキリ切り替えていこう。

というのを1ヶ月やった。

まだダメそうだ。プレッシャーに耐えられない。
心を崩しながら働いていたから、少しの負荷がかかるだけで落ち込んでしまう。

良いことを思い出す方が困難な27歳だった。
多分、幸せだった日なんて10日もないんじゃなかろうか。

28歳は切実に、少しでも多くの幸せを感じれますように。
今日を生きてよかった、明日が楽しみだなと思える回数が少しでも多く訪れますように。未来に期待できますように。

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