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パラスポーツイベントに行った

今日、初めてパラスポーツのイベントに行った。

同じ社会に生きてるはずなのに、普通に生きてたら障害者の方々と関わる機会が無く今日まで彼らがどんな顔で何に取り組むのかを知らなかった。

ニュースで見るのはいつも、悲しい事件や福祉への糾弾のシーンが多く障害者の方々は楽しいことはほとんどない、我慢と理不尽ばかりかと思っていた。
実際に我慢や理不尽なことも多いとは思う。しかし、そうではない「楽しい」とか「嬉しい」があるイメージがなかった。(なぜならニュースで見るのはいつも、悲しい事件な福祉への糾弾のシーンが多いからだ)

今回のイベントではパラリンピックメダリストの顕彰式やトークイベント、パラスポーツ体験などができた。

特に車いすラグビーではメダリストの選手とぶつかることができ、あまりの迫力に絶叫してしまった。

肉体はぶつからないとわかってはいるが、頑丈そうな車いす(なかなかゴツい)が正面に向かってきてすごく怖かった。追突の瞬間「バーン!」と車椅子同士がぶつかる音がするのだが銃で撃たれたのかと思うほどの音の大きさ、お腹への衝撃。
素人が相手だったので手加減があったが、選手同士のぶつかり合いはこれの比じゃないだろう。

同じラグビーでも車椅子を使うラグビーと使わないラグビーがあり、視覚障害がある方がやるブラインドラグビーというものがある。
こちらも体験させてもらったのだが、まず視覚能力を落とすゴーグルを装着する。
片面は完全に閉じ、もう片目は曇った視界になるゴーグルをお借りした。

片目が見えないだけで距離感が掴みづらく、モヤがかかった視界は遠くが見辛いため迂闊に動きたくなくなる。

これが彼らの日常なのか。
さぞ大変だろう、さぞ辛いだろう、と思ったがブラインドラグビーを説明してくれた方からブラインドラグビーでは何が醍醐味なのか、視覚が制限されてる代わりに何を頼りにするのか(基本は耳で仲間の位置とかを把握するらしく、目は補助くらいらしい)教えてもらってるうちに
「たしかに大変だし私達と同じ視力だったらよかったんだろうが、そうじゃなくても楽しめる術を知っているんだ」と思ってきた。

健常者たちと同じじゃないと何かを楽しむのもひと苦労だろうと漠然と思っていたが、彼らには彼らの楽しみがあったのだ。

言われてみれば当たり前かもしれないが、実際に彼らの身になって体験したり話したりしないと分からなかった。

冒頭でも言ったが、ニュースで見るのはいつも、悲しい事件や福祉への糾弾のシーンが多く障害者の方々は楽しいことはほとんどなく我慢と理不尽ばかりかと思っていた。

福祉や世間の理解が足りない部分はたくさんあると思う。私も理解が足りない人間のうちの一人だった。

もっと社会は障害者の方々に冷たくて、我関せずの顔をしているかと思っていた。

だけども、こんなイベントが開催されること、いくつもの協賛企業がいること、
ボールがバスケットゴールに入らなくて悔しがる姿や、ゴールに入って喜ぶ姿、競技用車椅子に乗って操作する姿をみて自分の無知が恥ずかしくなると同時に
「彼らには彼らの楽しみ方があったのか」と感動した。

感極まって会場で泣きそうになったが、25歳だから泣かなかった。

行ってよかった。
来年は実際に障害者の方と話して、日常で私にできることはなにか聞いてみる。

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