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彼氏という存在が不思議でたまらない

夏に彼氏ができ、私は「彼女」になった。
今日も私は彼の彼女だ。

一緒におでかけし、食事をとり、眠る。
会わない日はLINEをし、今日あったことを報告したり次どこに行くかを決める。
下心を持つ異性との食事を断る理由に「彼氏がいるから」が追加された。
別に何かあったわけでもないが、連絡を取る際にも彼氏の顔を思い出す。
私の人生に新キャラが登場してるなとしみじみし、たまに無意味に見つめてしまう。

付き合い当初はまだまだ知らないことが多かったため、好きとか嫌いとかなかったが最近は好きなところも嫌なところも出てきた。
Youtubeでみる動画や好きな音楽の趣味が被らないなど、知り合った当初に感じていた「私と似ているな」が薄れてきた。

他人なのだから、自分と違うところや嫌なところがあるのは当然だと思う。
大切なことは違いを批判せず、しかしどこまで受け入れるのか?を線引きすることだ。

許容量の線引きとして私は「~のくせに」を思うか否かを基準に設けている。
例えば相手が行動したことに対して「~のくせに」と思うようであれば私はその「~」を許容できていないとうことだ。
一度そう思うともう止まらない。ふとした時に批判的なことを心の中で言い続け、いづれ口に出すようになる。

友達の関係であれば「~のくせに」と思い続けるようなら自ら距離を置き、次第に仲を薄めることができるが彼氏彼女はそうはいかない。
付き合う時と同じように別れる際にも相互の同意が必要になる。
いわゆる" けじめ "というものだ。

逆にいえば全く音沙汰なしに会わなくなるということもないし、次回も会える保証があるということだ。
また会えるかな?って不安になることがないため、穏やかにいられる。

今のところ別れる理由も嫌いになる理由もないし、驚くほど穏やかに時が流れているので彼氏と長くいることになるんだろうなとは予想している。
しかしそれは、単にお互いがまだ言っていないことが山ほどあるからともわかっている。

自分のすべてを言わなくてもいいが、せっかく付き合ったのだからちょっとは自分を出した方がいいのか。
みてみろ、これが4年ぶりに彼氏ができた女の距離の測り方だ。


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