見出し画像

呪術廻戦を見て泣いた話

年末に『呪術廻戦0』を見てきた。

時は2016年、禪院 真希ちゃんたちは中学生。
本編ではなかなか出てこなかった乙骨くんが、里香ちゃんの呪いを解くため強くなり今の乙骨くんになった話。

危害を加えられると自身に取憑いている呪霊の里香ちゃんが顕現しその人物に危害を加えることから人とのかかわりを避けていた乙骨くん。最初は自己肯定感が低く自死しようとさえしていたがなかなか死ねず絶望していた。
そんなさなか五条先生に誘われ呪術高専に入学し、里香ちゃんから解放されるため鍛錬を重ねていく。

ある日、五条先生から真希ちゃんと共に初の実地訓練の任務を渡される。小学校で2人が行方不明になっているらしい。事前調査ではそんなに強い呪霊はいないとされていたが、想定外のハプニングがありピンチな状況に。

体術に優れている真希ちゃんでも呪力への耐性は高くなく、意識がもうろうとする中でただ喚いてるだけの乙骨くんに「何がしたい何が欲しい‼︎何を叶えたい‼︎」と問い出された答えが

誰かと関わりたい
誰かに必要とされて

生きてていいって
自信が欲しいんだ

映画『呪術廻戦0』 乙骨憂太

こんな願望を素直な口に出せる大人がいるだろうか。大人でも自覚が難しい願いを必死の思いで中学生が訴えかけるなんてどんだけ辛かったんだよ…ほんと…よく言えたね…乙骨くん。と感極まって泣いてしまった。

さらに続いて真希ちゃんが

「だったら呪いを祓(はら)って祓って祓いまくれ‼︎
 自信も他人もその後からついてくんだよ‼︎ 」

映画『呪術廻戦0』 禪院真希

真希ちゃん…!!
あれだけ禪院家で冷遇されているにも関わらず自己肯定感を保ち、なんなら禪院家を潰すという目標を掲げる強さを中学生で持つ彼女。彼女にこんな強さを持たせないといけないような状況を作ったやつは誰だ。いったい大人は何をやってるんだ。
こんな言葉を中学生が言えてしまうなんて、真希ちゃんどんだけ強くなるしかなかったのか。
まだ子どもの彼らが、境遇に恵まれない中でも折れずに立ち向かう姿を見てまた感極まって泣いてしまった。

呪術廻戦0はすっごく面白かった。血は出るし、人はザクザク死ぬしHUNTER✕HUNTERのような報われなさがあるがそれもまたいい。久しぶりに推しのななみん(七海健人)の活躍シーンも見れて満足だった。

最近、未成年がその年齢以上の強さを持ち、戦う姿を見ると泣いてしまう。

鬼滅の刃でも炭治郎たちが鬼を殲滅するため、大怪我を負いながら必死に戦い成長するシーンで泣いてしまった。特に大きい瓢箪を割るシーンは小さく拍手した。周りに人がいたので声には出さなかったが心の中では
「こんな若いのに、こんな責務を負って…でも諦めずに突き進んで瓢箪割れるようになったんだね…よかったよ」と心のハンドで抱きしめていた。

一体私の涙腺はどこへ向かおうとしているのか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?