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泣きながら仕事した私が、業務外で会社の人と遊ぶようになった話

ついさっき、会社の人とビブリオバトルをしてきた。
(ビブリオバトル・・・持ち時間5分で自分の好きな本を紹介するゲーム。より多くの人に読みたいと思わせた人が勝者)
普段自分が触れることのない分野の本を他の人が紹介していてとても面白く、結果負けたのにとても楽しかった。

今の会社に就職してもうすぐ4ヶ月経つ。
前職を2ヶ月半で退職したので、勤続年数最長記録更新中だ。

誰からも高圧的な態度をとられることなく、尊厳も傷つけられていない。
お互いを認め合い、仕事の振り方は丁寧だ。
非常に仕事がしやすい。

とはいえ、最初からずっと楽しいわけではなかった。
会社の人に問題があるというわけではなく、環境に原因があった。

本来なら東京に引っ越ししなきゃいけなかったところを、
コロナの影響で入社初日からリモートワーク。
当初の私は、ラッキー!まだ福岡の友達と遊べるじゃん!リモートでよかった!と喜んでいた。

しかし、日が経つにつれ明らかにに私は不安になっていた。
それもそうだ。会社に所属しているのに、私は面接で話した4人以外と話したことない。でも同じチームに所属しているのだ。

「寂しい」
という言葉がぴったりだった。それはもう寸分狂わず。

こんなにまで寂しい思いをしたのは、かなり久しぶりだった。
前の会社と同じ寂しさだ。組織に属しているのに、独りで仕事をしている感覚。私はこの感覚を一度経験しているからこそ、いかにそれが寂しい状況で心が荒んでいくかを知っている。

前のインターン先での楽しい時間を思い出して切なくなった。
あの時の私、超楽しそうだったよなー。だって実際に楽しかったもん。

対して今はどうだ。
自分がやっていることが会社の役に立っているのか分からないまま、独りで仕事している。
このまま仕事辞めて前のインターン戻りた…いやいや絶対に嫌だ。逃げてきたみたいじゃん。でも、リモートっていう状況は変えられないし、寂しいってことも変わらない。
そんなこと考えてるうちに辛くて辛くて、でも誰になんて相談したらいいのか分からなくて、でも私のこの感情と目の前の仕事は関係なくて…。
考えれば考えるほど孤独になり、気が付くと泣きながら仕事をしていた。

こんな状況嫌だと、ノートに気持ちを吐き出して
少し落ち着いたら、友達に電話して気持ちを吐き出した。

そうするうちに何を変えたらいいのかが分かった。
私の環境を変えよう。

まず、福岡にいるのがよくない。
いまはリモートとはいえ、会社は東京にあるのに私は福岡にいる。
そりゃ所属意識が薄くなるはずだ。物理的距離にしても他人だもん。

あとは会社の人と積極的に話そう。
自分がどんな人と仕事しているのか知らないと、一人ぼっちのままだ。
私はすぐにオンライン飲み会をセッティングし、ほぼ全社員の人と話した。
これが抜群に良かった。
オンライン飲み会に至った経緯を自分の気持ちと共に話して、
そのあとお互いのことを話す、聞く。

あー、私はこんな人たちがいる会社の一員として働いているのか。
この人のこの考えに基づいたこの行動素敵!
ちゃんと向き合ってよかった。勇気を出してよかった。

そして私はすぐに新居を探し
2週間後には東京に引っ越した。入社して1カ月半くらいたった時のこと。

当初の不安要素だった、新しいコミュニティとの関係の構築は
もちろん戸惑いはあったけど
いまは全然そんなことなく、冒頭で言ったビブリオバトルなんて
そんなにたくさん本を読んでないのに参加した。

もちろん参加したからには、ちゃんと臨みたいので5分間で話せるよう内容を要約して話す練習もした。
練習の成果が実り、たった5分の間で言葉に詰まることなく無事に私の番は終了した。(優勝するしないはまた別)

参加するからには真面目に取り組む。仕事も、遊びも。
そうすると、「私それ参加したいです!」と言った時に歓迎してもらえる。

東京に来て2カ月半。
会社に入ってもうすぐ4ヶ月。

孤独に泣いていた私が今や会社の人と一緒に業務外で
ゲームをし、動画を撮ろうとしたり、ご飯に行ったりしている。

不器用すぎるので泣きながら何かと戦ってたら、報われてきた。

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