生後3ヶ月、高純度の感情を浴びさせてもらっている
3ヶ月になり、夜通し寝てくれる日が増えた。
私たちの余裕が少しずつ生まれるのと比例して、息子の表情も豊かになり、感情を表すことが増えた。
目が合うとニコっと笑う、近くに行くとウキャーーーーと喜ぶ。アウアウと言う声にも抑揚がついてきて、おしゃべりをしてくれる。もうかわいくてしょうがない。
ぎゅーーーってして、マムマムと息子の頭や頬を喰んでいると、心にとろんとした液体が満ちていくのを感じる。実に癒される。
ムチムチすべふべの脚を撫でくりまわしながら、なんでこんなにかわいいんだろうと考えてしまう。
とにかく愛らしいというのはもちろんだけど、不思議とパワーをもらえる一因は、純度の高いものに触れられるからかもしれない。
足の裏に頬擦りしながら考えたことだから確からしさはないけれど。
息子の世界は今息子で完結していて、そこに私や夫はちらほら参加しているけれど、多分まだまだ部外者だ。息子の笑顔も唸り声もアウアウとした声も息子がしたくてしていて、私たちがどう思うかという考えはない。
大人になった私は、思いやりと配慮に溢れた世界に生きている。「相手がどう思うかな」とお互いが考えて動く世界は暖かく、居心地がいい。
この世界に慣れている私は、夫相手にも言い方や態度に思いやりを求めるし、それが理由で夫とも何回も喧嘩している。(夫は割とマイペースかつ人の顔色を伺うのを是としないタイプ)
相対する相手にあまりにも配慮がないと、蔑ろにされている気持ちがするし、自分がすり減っていくからだ。
ただその世界は暖かいけれど、感情は色々な付帯物を伴い、純度は低い。
思うがままではないので、ほのかな疲れは伴う。
そんな中で触れる息子の笑顔や喜ぶ声は、濁りなく真っ直ぐで私にキラキラと降りそそぐ。
息子にもぜひ一緒にいる人が気持ちよく過ごせる人になって欲しい、相手が受け取りやすい言葉で自分の気持ちを伝えられる人になって欲しい。
そう思う、そう思うけれど、今この時期だけは自分にしか気が付かず泣き笑って純度の高い世界を分けて欲しい。周りのどんな思いも汲み取らず、少しでも長く自分のためだけに生きて欲しい。
よだれまみれの首筋のツンとした匂いを嗅ぎながら、そんな勝手なことを思うのだ。
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