見出し画像

Le4 Casino@パリ 訪問記

フランスのCasinoが考える、「これからの食品スーパーマーケット」をParis中心部に見に行った。
「食事をし、リラックスをし、買い物ができるお店」がコンセプト。
店舗を「買物」に限定するのではなく、生活者の第二の居場所「セカンドプレイス」のようなポジションを想定している。

この店は、Paris市内のシャンゼリゼ通りの端、Franklin D Roosevelt駅の近くにある地上2階/地下1階の店舗。ミニスーパー程度の大きさ。
B1は加工食品と日用雑貨やビューティーケア用品、1階は生鮮食品、飲料、酒、惣菜、洋菓子の売場とセルフレジが3台。2階は様子が変わって家具、家電製品、インテリア用品に加えてコワーキングスペースが設置されている。
取扱商品は約6,000SKU。

1Fの洋菓子は、モンブラン・ケーキの元祖と言われるParisのAngelinaが入っている。ここでAngelinaのモンブランが食べられると期待をしていったら、モンブランは売っておらず、それ以外のケーキ屋チョコレート、焼き菓子などだけであった。たまたま品切れだったのか、モンブランだけはAngelina店舗限定なのかは聞き忘れた。
ちなみにAngelinaは日本人にはモンブランで有名だが、モンブラン専門店ではなくカフェ。コーヒーや紅茶、サンドイッチ、モンブラン以外の洋菓子も美味しい。

Le 4 Casino、見た目はテクノロジーを前面に出した店ではないが、いくつかの技術が導入されている。

・スマホアプリ(CasinoMax)による入店、商品スキャン、決済の仕組みでレジレス購買が可能
・夜間(00:00~07:30)の入店時には、スマホアプリによる認証で入り口ドアが解錠する
・壁面に大型タッチパネル液晶(スマート・ウォール)を設置し、オンラインサイトの注文ができる
・ワイン推奨のタブレットとそれに連動して推奨ワインが光るスマート・シェルフ
・店内外のカメラと連動した液晶ウィンドーディスプレー

とはいっても、有って便利だと思うのは夜間のスマホ認証による入店。防犯上安心感があるので夜間利用する場合はありがたい。
スマホアプリでのレジレス決済は便利だが、この店だけの技術ではなく、他のCasinoグループの店舗でも導入が始まっている。ちなみにそれらの店舗ではセキュリティーゲートや画像認証カメラなどの追加設置無しでスマホアプリによる商品スキャン>決済承認だけで、店を出ることが出来る。

Le 4 Casino、こじんまりとした、居心地の良さそうな店であったが、日常生活の買い物の大部分を賄うには品揃えが偏っている。
ちょっと軽食を買いたい、その店で食べたいといった用途や、週半ばに足りなくなったものを買って帰る、様な使い方が相応しい店。

テクノロジーの観点では目新しいものや高度なものは導入されていない。品揃え、ゾーニング、内装デザインを含めた店全体のコンセプトを学ぶ対象として見に行くべき店である。

※店舗写真

店舗入り口:入り口付近に店認証用のタブレットが見える。

横長の電子棚札を使用。売価表示以外に、プロモーションが時々表示される。
下はその動画。Youtubeで再生される。

2Fのインテリア売場でも電子プライスカードを使用。

液晶画面を使ったウィンドーディスプレー。予め用意したコンテンツの間に、店内及び店外カメラの映像が映し出される。

その動画です。

屋外でも飲食ができるスペースがある。

以上


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?