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日記17 2022_1002-1015

こんばんは。週に1記事、もしくは2週に1記事くらいのペースでざっと日々の出来事や雑感を書いてます。久しぶりの2週分。

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写真はその週に撮ったものを1枚。ジャン・プルーヴェ展にて。なんて可愛らしい。

20221002(Sun)
朝イチで東京都現代美術館は『ジャン・プルーヴェ展』へ。まず会場構成がとてもよかった。あそこまでゆったりとスペースに余裕のある展示は初めてかも。人がいてもストレスなくじっくり見れてたっぷり写真が撮れるのは本当にありがたい。印象的だったのは、カフェテリアチェアのキャプションに書かれていたエピソード「プルーヴェは椅子に座るとき、前脚を浮かせて後ろに傾けるのがすきだと公言していたが…このことが…「スタンダードチェア」の足の形状を生み出した。」というやつ。最高だ。私的な嗜好や欲望が、工業生産・大量生産の中に組み込まれていた。乾いた言葉が、愛に溢れた言葉となって響き始める。プルーヴェはそれを全うした人なんだなと。とてもいい展示でした。
いったん家に帰り、近所のレンタカー屋で車を借り、高田馬場へ。展示の撤収作業。会場は最終日ということもあってか、来場者が多く賑わっており、とてもいい空気感であった。用意しておいたビラが予想以上に捌けていて嬉しく照れくさい気持ちに。ただ、今回の展示の宣伝含め、自分の活動の認知を広げる努力については不足でしかなく猛省しなければならない。照れくさいとほざいている場合ではなかった。とにかく、今回の展示を発端とした制作が、改めて自分で研究・設計・制作の活動を続けていこうと思えた大きなきっかけとなった。これはとても大きい。企画してくれたVUILDの皆様には感謝しかない。
帰宅後、月曜に向けて早く寝ようと思うも、日曜を早めに手放すことが大変に苦手なので24時から囲碁将棋のラジオを聴いて爆笑しながら1週間分の料理を作り始める。終わって26時。我ながら気が狂っている。

20221003(Mon)
今日から連続テレビ小説『舞いあがれ!』がスタート。つかみのシーンが好きだった。これから楽しみ。
昼飯を買いにセブンイレブンへ。ずっと思っていたのだけれど、nanacoカードでの支払いを選択し、かつ残高不足であった時の買い手側の手数の多さは異常だ。カードをかざす→残高不足ですと大袈裟に怒られる→カードを離す→チャージするを選択→金額を選択→入金→確認ボタンを押す→カードをかざす(→お釣りをとる)→カードをかざす。にて、ようやく支払い完了。特に、チャージの際にお釣りが発生した時はお釣りを取らないと先に進めないシステムなので、nanacoカードをいったん手元に戻し、お釣りを引き取って、再度nanacoカードをかざさなければならない(手が空いていればnanacoカードをかざし続けながらお釣りを引き取ることもできなくはないけど、いずれにせよ忙しない)。ここの二度手間感がエグい(伝われ…)。けれど今日、歴史は動いた。店員さんがコソッとその手間を省く技を教えてくれたのだ。突如訪れた”裏nanaco”界への誘い。光のゲート。こういうのは突如現れる。今後自分は、nanacoカードをかざしたり戻したりする必要がいっさいなくなった。裏nanaco。ひとつ上、いやひとつ奥のステージの住人となった。最高の気分。

20221004(Tue)
あらゆる物事、特に仕事において“準備”や”計画”をせずに進むと、徐々に気持ちが追い込まれ、逃げたくなり、低きにストンと流れ落ちてしまう。気にせずえいやで物事を進め続けられない。嫌に完璧主義というか。そういう性分だ。小中学生の頃は徹底して次の日の準備を前夜寝る前に済ます人間だった。その習慣がいかに自分にとって重要であったか。準備と計画によって、(これで大丈夫、なんとかなる。) と思えていること。この小さな連続が、生活を上手くやるための条件。それが途切れると途端に崩れる。繊細すぎて嫌になるが、性分であるのだから割り切るしかない。寝る前に次の日の時間割を見ながら教科書とノート、時に資料集や参考書を詰め込むように生きていく。

20221005(Wed)
夜に時間があったので仕事道具のメンテナンスに時間を充てる。自分は今までもの(洋服とかスニーカーとか自転車とか)に対して、丁寧にメンテナンスをするということをしてこなかった。というか、そういうのはできない人間であると見切って生きてきた。けれどやってみるとかなり楽しい。最近気がついた。木工道具というかなり繊細な道具と向き合った結果である。こういうものは意外と、簡単なものから始めるよりも、難しいものから始めると身につきやすかったりする。と思う。
コツとしては、なるべく毎日決まった時間に15-30分、小さく継続すること(カレンダーアプリにも記す)と、対象に関する見識が深まっていると実感できるアプローチを取ること(こういう時のYoutubeのありがたさったらない)。この2つを踏まえて続けていると、ものに対して感覚的に理解する・体でわかるみたいな、謎の強烈な親近感を覚える瞬間がある。こうなったら勝ち。
この作戦ならば恋仲とか夫婦仲も上手にやれるかもしれない(どうかな〜)。

20221006(Thu)
急に寒い。淹れる珈琲をホットに切り替え、湯たんぽと半纏を解禁。ズボラなので、衣替えに関してはもっと追い込まれないと取りかかれない。
陶器の湯たんぽを使っているのだけれど、これが最高である。仮に将来もっと稼げるようになって床暖という選択肢が現れたとしても、足元の暖取りについては湯たんぽに任せ続けたいと思っている。
夜な夜なデジカメのデータを整理する。ズボラなので、めちゃくちゃ溜まっている…。冬の京都と、ペドラブランカのホットケーキの写真の吸引力が凄まじい。高山院にまた行きたい。戸越銀座にまた行きたい。
図らずも冬に想いを馳せられた、いい寒さはじめとなった。

20221007(Fri)
ラジオ『ハライチのターン』での岩井さんのフリートークにて、岩井さんが岩井さん母に「言い返せなくて苦しんでしまう人たちの気持ちにあまり寄り添えない」といった旨の話をしたら、岩井さん母が「そりゃそうでしょ。私があんたをそういうふう(言い返せるるように)育てたんだから。」と返された、といった話があった。これを聞いて、子育てというのは、子供の性格の形成までも担う行為であるのだなと、すごくハッとしてしまった。なんとなく、子供の性格というものは成り行きで決まっていくもので、親が手を加えるものではないと勝手に思い込んでいたからだ(そういう思想で育てるという選択肢ももちろんあると思うけれど)。子育てってすごい…。
夜に友達後輩と『四畳半タイムマシンブルース』を観にいく。鑑賞後、アニメ作品と比べるとほんのり違和感があったかなと思っていると、後輩が「テンポ感に少し違和感があったのかも」と言っていて目から鱗であった。言わずもがな四畳半神話大系は、テンポ感にかなり特徴のある作品だけれど、シーンの展開や会話のスピードなどから生まれる作品テンポが、作品の世界観の構築に関与しているとはあまり意識していなかった。いい視座を手に入れた。(アニメの四畳半の世界にまた浸ることができる!) と内容の良し悪しの手前で気持ちが高まるというのは、稀有で、すごいことだ。「アニメの四畳半の世界」という言葉だけで、他者と共通に認識できるものが確実にある。それは先に述べたテンポもそうだし、その他さまざまな要素が観た者の感覚に浸み込まれているから。今回自分がちょっとした違和感を感じるに至ったのも、偏にこの浸み込みが原因であって、浸み込みの作り込みは途方もない挑戦と努力が必要だ。改めて、素晴らしい作品である。

20221008(Sat)
今年は行くことができなかった、とても恵まれた開催となっているであろう朝霧JAMにを強烈に羨みつつ、なんとか正気を保ちながら過ごす。
大学の同期の結婚ラッシュ。大変おめでたいという気持ちと同時に、やはり焦る気持ちが生じてしまう。割り切って滅することができない。自分はどこまでも、一般的などという言葉で括られる大きな社会の流れみたいなものを無視できない人間なのだなと思う。一方で、そういうものには興味がないという気持ちもある。どっちつかずで面倒臭い。
キングオブコント2022を観る。1番応援していたのはニッポンの社長。期待を裏切らない攻めたネタで最高だったが、流れにハマらず悔しい結果に。残念。1番笑ったイヌのネタ(キスを連発するやつ)の評価があまり高くなく、それについて審査員の飯塚さんが「キスは禁じ手」と言っていたのが印象的であった。どこの世界にも、”それをやったらウケはいいかもだけど、同じ業界人としては評価できない”みたいな手法というかゾーンというか、そういう暗黙の認識はあるのだな。

写真はその週に撮ったものを1枚。雨の山中湖。

20221009(Sun)-1010(Mon)
1泊2日でキャンプ。7月に道具を揃えている友達に連れて行ってもらってその魅力に心奪われて以来、コツコツと道具を揃えていた。そのデビュー戦。場所はゆるキャン△の聖地のひとつである旧みさきキャンプ場にて。やまない雨と、瞬間的な突風でタープが崩壊するというこの上ない山の洗礼を受けたが、それを含めてもとても好きな時間であった。経験と装備でこれからのレベルアップを見込める感じもとてもよい。人と一緒にももちろん、ソロもやってみようと思う。読み込みたい本があるときとか。ワクワク。

20221011(Tue)
キャンプロスに伴い、職場にある木材を見るたび (焚べたい…。) としか思えない危険な状態に。天気を見る目も変わった。
デザインの案出しをしていたのだが、自分は言葉とかコンセプト的なものを練ってからカタチを見出すタイプなので、アウトプットの数を短時間で多く出すということがとても不得手。そしてこれは、チームやお客様とコミュニケーションを取る際にとても不利だ。毎度頭を抱えている。言葉は陰キャ。カタチは陽キャ。
夜に友達を打ち合わせ飯。個人の仕事のことをしている時間はとても幸せなので、これだけで未来への希望を抱ける。友達の仕事に対する朗らかさ・純粋無垢さは人を惹きつける。自分はなかなかわかりやすく元気に明るく振る舞えないので、羨ましいなと思う。

20221012(Wed)
案出しの件は結局、チームメンバーの鶴の一声でデザインが決定される。自分の練った案が一瞬で殺され、感覚的にパッと生まれた案に目の前で取って代わってしまうのは切ない。この感じ、久しぶりだった。原因はもちろん自分の説得力のなさにある。洗練された言葉とカタチで、有無を言わさず説得することができる腕力がもっともっと必要だ。精進します。
夜は友達と飲みに。他者に抱く感情と、その感情に伴う行為や築きたいと思う関係性が、一般とズレてしまうことってあるよねという話に。”こういう感情を抱くのであれば、こうすべきである”という暗黙の規定は確かに存在している。それは時にとても窮屈である。”愛しているから殺したい”と言うと極端すぎるけれど、そういった感情と行為・関係性のズレ。それを自覚し、上手く立ち回りつつ、割り切って楽しく乗りこなしている友達の姿はかっこいいなと思った。

20221013(Thu)
秋のドラマやアニメがスタートしてきている。今日は書くことがないので、今期お世話になる予定の作品を書き連ねておく。
ドラマ→silent / エルピス / ジャパニーズスタイル / 舞いあがれ! / 鎌倉殿の13人
アニメ→ぼっち・ざ・ろっく / Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ- / うちの師匠はしっぽがない / うる星やつら / SPY×FAMILY / 羅小黒戦記 / チェンソーマン
今期も心を支えていただきます。よろしくお願いいたします。

20221014(Fri)
マイペースに仕事を進められる時間というのがたまにある。今日はその幸せを噛み締める。マイペースでありつつ、大人として信頼を得るには、相当な鍛錬が必要であるけれど。そういう質を保ちつつ、マイペースでできることを少しずつ増やしていくことは、仕事を続けていく上で結構重要案件である。
言うタイミングがどうかと思うが、もうすっかり秋。というか、もうすっかり秋と言うタイミングが難しいのが秋。春と秋は、激しくて気持ちの良い変化に、いくつになっても新鮮に驚き喜べる。毎回なにを着ていいかさっぱりわからなくて、春服秋服の出番は一瞬で終わる。一瞬だけど、その買い物はワクワクできる。人生もこんな感じだったらいい。

20221015(Sat)
朝から掃除・洗濯を済ませ、少し読書。気候も良く、気持ちのいい朝間。
友達の結婚式に二次会からの参加であったので、その前に軽く飲みに向かう。ここ数年の移動の際、職場や現場に向かうときなど大部分はラジオを聴くこと主だけれど、友達に会いに向かっているときは音楽を聴きたくなる。理由は謎。向かう電車の同じ車両に、お笑い芸人のカナメストーンのお二人が乗ってきて興奮する。洒落込んでいた。自分の下車のタイミングで「応援しています!」と声をかけたかったが、それによってその後気づいていなかったり知らなかったりする周囲の人々からの視線が変わって困ってしまうかもしれないなどと考えてやめておく。考えすぎ。
二次会は想像通りの新郎新婦2人の素敵な友人関係を伺うことができていい気分に。出てきた肉が硬くて大きくて、2時間のうちの貴重な5分を咀嚼に奪われたことだけが引っかかっている。2人は愛とユーモアのあるディスりとツッコミが自然にできる、健康的で柔らかい間柄で、これは自分の想像し得る夫婦像の理想系。末長くお幸せにです。

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