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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

PREMIUM SYMPHONIC CONCERT 2024 愛知公演

[歌唱曲・表現等、6月1日分のネタバレをとても含みます]
[楽器に詳しくないので間違ってることを大前提で読んでください]













ディナーショーに続き、シンフォニックコンサートという普段ではできない体験の場を与えてくれる絢香。
「オーケストラで全国ツアーを回ることはない」と言っていたのを聞いて日付でちょっと悩んだけど、こんな体験は日頃できることじゃないだろ!運は掴みにいかなくちゃ!!!(?)と思いチケットを申し込み。

安定当選だけど珍しく2階席12列。
あら~~~~~~~~~って感じだったけど、行ってみるとそもそも1階に設置されてる座席数が少なかった。
私の席から1階後方に組んでるPA卓が見えたくらい。
床の傾斜と座席の位置取りが丁度良くて、2階中ほどの席でもずっと問題なくステージが見れた。好き会場入り。


[第1部・20分休憩・第2部・アンコール・カーテンコール数回]という構成。
オーケストラ自体を鑑賞することが初めてで知らなかったけど、合間に休憩が入って驚き。めちゃくちゃ優雅。
おかげで泣き顔が明転した会場に晒された。

徐々に会場内が暗くなっていって
京都フィルハーモニーの皆さん、ピアニストの神佐さん、最後に指揮者・柴田さんが登場。
柴田さんは笑顔だし客席側も歓迎ムードで和やかに拍手していたのに、
手をスッっと構えて合図を出した瞬間に一気に空気が変わるステージ上の空気。

いつものライブだと少しの揺らぎやハプニングもライブに昇華させて楽しむぞ!って意気込みのアーティストっぽさが溢れる空気だけど
今回のシンフォニックコンサートは一切の間違いも許されないような背筋の伸びる緊張感。



コンサート内で心に残った曲を抜粋 
   ↑と最初に書いてたけど結局全部書いた


1曲目:The beginning
活動復帰した1作目をリリースすると同時に第2章が動き出したあの時を思い出して、(新しい扉を一緒に開く瞬間なんだ、この時間を出来る限り目に焼き付けたい)と思った。
この曲だけじゃないけれど、フェイクがいつもより高い音多め。

2曲目:ツヨク想う
今回のコンサートは普段から絢香のライブに足を運ぶ人が聞くと新たなアレンジと引き出しで曲を聞けて楽しい。
このツヨク想うも今まで聞いてきた回数が多いからこそ、「どのライブver.が好き?」って会話に今回のが含まれる楽しさが増えた。
後半にかけて弦楽器が大活躍してくれて厚みのある曲になっててすごかった。

3曲目:百年十色
繊細な音がシンフォニックコンサートに良く合う。
ステージ横から絢香を照らすライトがそのまま反対の壁に絢香の影を投影していてまるで絵画。
幻想的な百年十色をBGMに天井のシャンデリア、装飾、パイプオルガン、ホール全体を見渡した景色を一生忘れない。

4曲目:あいことば
聞けたらいいなぁと思っていた曲。
ハープと重低音に支えられながら歌う絢香。
徐々に楽器が増えていってサビでは幾つもの折り重なる音とそれに負けない歌声が最大に響いて、
かといって耳が壊れるようなうるささというわけでなく、ちゃんとバランスが取れているプロたちによるプロの仕事を聞いた。
最後のフレーズを波が引いていったような静かなステージ上で絢香が丁寧に歌い紡いで終わる。
聞きたかった曲を聞けたことと想像以上の音の波にずっと泣いてた。

5曲目:みんな空の下
これも聞きたかった曲。
青と白のライトに包まれた綺麗なステージでキラキラした柔らかな音に優しく乗っていく絢香の歌声。
これを聞くためにここまで来た。生きてて良かった。と本気で思った。
アウトロのバイオリン(だっけか?)を見つめながらこの後明転するとは知らずに大号泣していた。

6曲目:三日月
休憩明けでちょっと空気も気も緩んだところをまたグッと引き締めてシンフォニックコンサートの世界に引き戻してくれたのが認知度100%であろうこの曲。
ステージを中心に暖かい音が丸~くホールの隅々まで広がっていく感覚。
代表曲だからこそステージ毎に色んな顔を見せてくれる。

7曲目:ずっとキミと
ピチカート奏法(だっけか?)で始まってルンルンと跳ねる音が楽しかった。
イントロ短いのにタイミング大丈夫・・・?と勝手に不安に思ってたけど、全然問題なかった。まさに杞憂。
低い音が続くから楽器の音にボーカルの音が負けてて上手く歌詞が聞き取れず。
最新曲だしセトリの中心に位置してるからマイクバランス難しいよなぁと思いながら1番を聞いてた。
2番になると途端に聞きやすくなる歌詞!!!! 1番との違いにびっくりしたし、歌ってる最中じゃなく間奏部分の落差が少ないタイミングで聞きやすくしてくれたの、もうほんっっっとうにプロの仕業。
この十数秒間で完璧に調整してくれたんだ!と眼下のPA卓に感謝の念を送った。

8曲目:Through the ages
1部ラスト2曲でピークだったわぁ~・・・と休憩中に放心してたけどこれが流れた瞬間「そうだよね!!!ごめん!!!」って心の中の私が膝を打った。
これこそ本当にシンフォニックコンサートだから出来る曲。
この曲を知らない人はCDを聞いてどれだけの再現度か知ってほしい。
サビに向けて盛り上がっていく繊細な音たちを体で受けて鳥肌立った。
曲をオーケストラ編成でアレンジするのも素敵だけど、原曲のままを披露できるのも今回ならでは。
聞きたいなぁって思い浮かべる曲で忘れてたのは悔しいけど、その分めっちゃ楽しめた。絢香最高。

9曲目:突き破る本能
まず、これ歌うんだ!?って驚き。Funtaleツアーの時と違って手拍子をする雰囲気でもなければ、ライト層は知らないであろうこの曲。
めちゃくちゃかっこよかった。金管楽器(だっけか?)の音が耳に残ってる。
最後の音を切るところの指揮者。
他の曲みたいに結んで終わるんじゃなく、両手を前に投げやりにすることで原曲の音の切れ方を再現するんだ、こんな指揮もあるんだ~!って勉強になった。
ライティングが綺麗。

10曲目:beautiful
正直、こんなにボーカルが強い曲を持ってくるとは思ってなかった。
サビに向けて徐々に音が強まっていくグラデーションが綺麗だった。
最後、楽器の音がしない静寂の中で絢香のフェイクだけが響くコンサートホール。天下一品。
これは映像じゃ伝わりきれない空気と迫力だなぁ、来て良かったなぁと思った。

11曲目:にじいろ
いつも以上にキラキラしてて絵本の世界みたいでかわいかった。
わいのわいのする雰囲気ではなかったから上品な大人のにじいろ。
ラララ~部分も音源通り1回で進行。
歌いながら360度ゆっくり眺めつつ手を振る姿がかわいかった。
アンコール曲といい曲調といい、やっとリラックスして聞けた曲。



指揮者とアイコンタクトを取りながら完璧な歌唱をしたかと思いきや、
MCになるといつもの絢香が顔を出す。ギャップが凄い。

「今さっき歌ったのがつい先日リリースしたばかりの“ずっとキミと”という曲なんですが、MVも公開されたばかりなのでぜひ見てみてください。」
「うちで飼ってるわんちゃんたちと撮ったんですけど、うちの子(アオとラキ)、かわいいのよ~。(大阪のイントネーション)(小声)」
で会場内くすくす笑って会場中和やかな雰囲気。
   ↑かわいい~~~~~~(にっこり)

何かの曲で目立つ部分のパートをフルートがオクターブ下で演奏してて
「えっ!?!?そういうアレンジしちゃう!?!?!?!?最高!!!!!!!!!!!!」
と思ったけど衝撃が凄すぎてどの曲かは忘れた。多分第1部。

それぞれの部が始まると絢香が登場する前にオーケストラの演奏が1曲入るんだけど、1部では絢香の曲(緊張と高まりで曲名忘れた)のアレンジを。
2部では凪いだ気持ちを高めてくれるような、楽しくもあり緊迫感もある、ザ・オーケストラ!という音を聞かせてくれた。

Through the agesでも書いたけど、
口から音源はもはや当たり前で、その上をいく、目の前のステージでCD円盤そのものが演奏されてる。これはなかなか体験できることじゃない。
楽器隊のレコーディング風景ってそういえばこういうのだな!って感動した。
それに対してテンション感のアレンジに留めて狂いなく歌い、
初見の方は純粋に楽しめるコンサートに、
常連の方はCDや以前のライブと聞き比べできるコンサートになってた。

いつもだったらバンドの皆さんと目を合わせながら一体となって歌っているけど、今回は指揮者とだけアイコンタクトをしていて。
楽器隊のことは全信頼を置いてお任せします!というプロの(当たり前)仕事を目の当たりにして何度もかっこいいーーーーー!!!!!って思ってた。

スピーカーの音量自体が大きいんじゃなくて、楽器が3割程度で鳴らしてても1つ1つ増えていくことで音の層に厚みが出て適度な音量になる。
単純にスピーカーの音が大きい・小さいの世界線に居たからめちゃくちゃ感動した。
それでいてオーケストラの音色に負けない芯のある絢香の歌声。
調整に調整を重ねて、絢香ファン好みの音響設定にしてくれてるんだろうなぁとも思った。知らんけど。

2階席だったから楽器配置・ソロ・打楽器隊のマルチ演奏等を見れたんだと思う。
ステージから遠くてスピーカーを通しての音だったから体に響いてくる振動は無かったけれど、初めてだったからこそ2階のあの席で鑑賞できて良かったかも。

バラードもアップテンポも、シングル曲もアルバム曲も、新譜も旧譜も、あらゆる年代・あらゆるリリース形態から抜粋された贅沢セトリを組んでくれた。
知らない曲があるかもしれないことも踏まえてこの編成のために用意したんだと思うから絢香ってやっぱり強いし攻めたセトリだなぁとにやにやした。



公演時間は1時間40分程。
有意義な時間を過ごさせてくれた1日だった。


絢香のインスタに上がったこの公演のリール動画貼っておきます。ぜひ。


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