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ツナガル カカワル 循環型社会展 ― 長浜の昔の生活から見つけた未来へのヒント―

武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所と株式会社日立製作所は循環型社会に関する共同研究「サーキュラーデザインプロジェクト」に取り組んでいます。
その一環で2022年6月〜8月に行った滋賀県長浜市における滞在型フィールドリサーチの結果を冊子にまとめました。2023年4月には、武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパスにおいて研究成果の展示を行っています。
こちらのページでは本プロジェクトの情報を随時ご紹介していきます。

これからの循環型社会に向けて、いま私たちは何をすべきだろう

資源·エネルギー不足や大量の廃棄物による環境汚染の問題は地球規模で深刻化しています。地球環境を守りながら社会活動を持続していくための暮らし方の選択肢として、生産·消費を地域に回復する循環型社会が注目されています。
循環型社会は多義的です。その目的は地球環境の改善にとどまりません。生産と消費に二分化された社会への関わり方を見直し、皆が参加する社会でもあります。参加を通じて、相互に関係し合うことで、心の豊かさを改めて再認識する、これも循環型社会の一つの側面です。一人ひとりの身近でローカルな場所への参加が、グローバルな複雑で厄介な問題の解決につながり得るのです。
プラネタリーバウンダリー(地球の限界点)を超えず、皆が参加するこれからの循環型社会の実現のために、いま、私たちにできることは何でしょうか。私たちは、その解を地域に根ざす風習や文化、生活者の実体験から見出すことから始めました。
日立製作所と武蔵野美術大学は、共同研究の一環として、2022年6月から約2ヶ月半、滋賀県長浜市において滞在型フィールドリサーチを実施しました。地域にかつて存在した循環社会の原型とも言える、生活者行動、その背景にある思考(意識)、スキル、仕組みなどを探索します。今回の展示は、この調査から見えた循環型社会の姿と未来への問いをまとめたものです。


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