絵を描くということ

私は小さい頃からずっと絵を描いてきました。

なんで絵を描くの？と聞かれたら、「仕方がなく描いている」になって、自分に優しくしてあげる為に描いています。

絵だけは、他の誰にも邪魔されず、自分を貫けば、何を言われても怖くないものだと小さいころに気づいたので、これならずっと守ってあげられるし、私を守ってくれると思いました。

人と競うのがどうしようもなく苦手で、大嫌いです。

だからそっとしておいてもらえるのが、絵を描くことでした。

他人は、他人の絵に評価をつけにくいし、つけた本人も共に評価されるので、絵には、中々悲しい言葉が降りかかってきません。とても安全。

気にしたくなくても気になってしまう、行き交う目線をふせげて、隠してくれます。

だから落ち着ける場所であって、守ってもらえる場所。

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初めて絵を描いたのは、ざっくり言って物心がついた頃で、たくさんの人の小さい時と同じきっかけだと思います。

遊ぶこと。の中の一つで、一番無欲な時期のあの時で、色に先入観がなく、ただ目についたものを、思いがけずに手にとって、これに描くのよ。と教えてもらったからただそれに描いただけ、の時のあの時です。

一時期、機会があって、アートスクールで小さい子に絵を教えたことがありました。けど、小さい子に絵を教えるのは無理なことで、ただそばで見守る事が大切です。私も小さい頃そうでしたし、それがお互いにその空間を楽しむ術だと思っています。

大人になると、色んな意味での知識をつけてしまうので無欲な子供のアートは本当に貴重で素敵なものでした。

私が今絵を描くのは、そうしてないと自分ではなくなってしまいそうで、結局、自分を守るために仕方がなく。なのかもなと思います。

でもそれでいいや。と思えた時、自分にすごく優しくなれた気がしました。

それでいいみたいです。