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【役員コラム】「サイクリングの目的と手段とは?」 取締役/遠藤 雅知

今回は、最高財務責任者の遠藤さんによるコラムです。ご自身の趣味であるサイクリングの目的と手段の話から、業務・会社について展開していきます。ぜひ最後までご一読ください。
※この記事は、2022年にバリューコマース社内報に掲載された記事を編集して転載しています。

サイクリングの目的と手段とは?

今年は念願だった「しまなみ海道」を走りました!

まず、趣味のロードバイクに触れたいと思います。そもそも始めたきっかけは、当社が『ツール・ド・東北』にスポンサー協賛を始めた2017年からです。

当初走る目的を決めた方がモチベーションを維持できるかもと、以下の目的と手段を決めて、まずはやってみるところからスタートしました。今も距離はあくまで目安に、手段も適度に守りつつ、首都圏のサイクリングロードを巡っています。

▼サイクリングの目的と手段

目的(こうなりたいこと): 「100㎞を楽しく走る!」
手段(そのためにやること):おいしいものを食べる、夜と雨の日は乗らない、適度なトレーニング

さて、仮にこの目的を「100㎞を楽しく走る!」から「1000㎞を楽しく走る!」と変えた場合、手段はどうなるでしょうか?1000kmだと東京から九州まで行ける距離ですが、当然ながら手段の再検討と組み換え、追加が必要になってきます。適度なトレーニングでは足りないでしょうし、夜や雨でも走る必要があるかもしれません。

また、「おいしいものを食べる」に目的を変えた場合、手段はどうなるでしょうか?そもそも自転車ではなく、車や電車を使うことも考えられますし、街ブラの方が満喫できるかもしれません。

業務における目的と手段

仕事において、こういった「適切な目的設定と実現手段の選択」はとても重要になります。

MBO設定を念頭に置くと分かりやすいでしょう。例えば「粗利1億円達成」という目的のために達成手段として多くの施策を検討、実行し、うまくいかない場合は次の施策をまた考え実行するサイクルを回しているはずです。

さらに重要なのが「実現手段の選択と組み換え」を高速に行うことです。

ビジネスでは誰も答えを知らない、やってみないと分からないことがとても多く、失敗に躊躇せず、常に手を変え品を変え、多くの手段を試し続けることが、会社が持続的に成長するために必要不可欠だと考えています。

当社における目的と手段

当社でも過去継続的な成長のため、買収や出資によって、新規事業に進出しましたが、残念ながらうまくいかず撤退を余儀なくされました。その後はデジミホ社を買収して『STORE’S R∞(ストアーズ・アールエイト)』を軌道に乗せ、ダイナテック株式会社を買収して今もホテル向けサービスの拡大に取り組み続けています。

現在会社ではさらなる成長に向け、「中期経営計画」を対外公表し、今後数年で100億円の資金を活用して成長投資することを掲げています。そのため、社内でも新規事業、新サービスをはじめとした新たなチャレンジに関する話題が多くなることでしょう。会社としては持続的な成長という目的のため、その実現手段として新規事業、新サービスに積極的にトライしていきます。

さて最後に私自身、うまく目的設定出来ずにいるのが、数年前から再開したスキーです。一向に上達する気配がなく、当初の「キレッキレのカービングターンで滑る」目的を諦め、温泉や景色を堪能する日が多くなっています。目的設定の難易度が上がると実現も困難で、手段もやりたくないことが多くなるなぁ、とシーズン前に実感している今日この頃です。