『独特な人 第4回公演 影と毒』の備忘録

例のごとく、忘れそうなので、備忘録と感想。

なんか、再演したいって絵音さんが言ってたので、
一応ネタバレ注意と言っておきます。
そんな記憶力いい方ではないので、抜けている多分あると思います。






始まるやいなや、女の人の鼻歌からスタートしたと記憶しています。

ふーんふんふんふんふふふふーん
あーあ、アイスが食べたいなー

その後誰かに電話している絵音さんがステージに登場。
「まだライブが自由にできない」
「オリンピック、開催されたよ」
「池江璃花子さん、メダルはダメだったけど、かっこよかったよ」
など2021年に入ってからくらいの話題を話しているよう。
「ねぇ、なんでそんなことも知らないの?」
相手はそう言った最近の話題のことを知らないようだった。

暗転してOP映像。

そしてその後、絵音さんと森田さんのコント
絵音さん演じるバンドマンと森田さん演じるマネージャー
「どうして僕らの曲が配信停止にならないといけないんですか・・・。マネージャーさん僕らの音楽好きって言ってくれたじゃないですか、ねぇ、僕ら誰かに迷惑かけたんですか?音楽と作った人は切り離して考えるべきじゃないんですか???」
などと、絵音さんが訴えるのだが・・・。
「いや・・・無理よ。だってベースがオレオレ詐欺の売り子で捕まったんだから!!これはゴリゴリの犯罪よ。めちゃくちゃ迷惑かけてるから!!」
(これ、最近実際に某バンド・・・私もnoteで書いたことあるんですが、実際にあったので、笑えない人もいたかもしれないけど、私は森田さんから『ここ笑うところ!』って言われてる気がして笑ってました。周り誰一人笑ってなかったけど。)
とは言ったものの、マネージャーは
「それにまだ、配信停止が決まったわけじゃない。俺もお前らの音楽好きだから、配信停止してほしくないし。そこで、お前らも他に何か俺に隠してることあれば言ってほしい。共犯者になってやる」という。
「ほんとですか?」とこれまでやらかしたことを言っていくのだが・・・。
「人に暴行したことがあります。。それと、先輩のギター盗んでメルカリで売りました。あと、脱税してます。あと、こいつはマリファナやってて・・・」などなど色々出るわ出るわで(ここでようやくお客さん笑い始めた)
「庇い切れるかぁ!!」
ということで、この2人の場面は終了。

その後、TEAM BANANAとアイロンヘッドによるセリフのみのコント。
女性同士で先程の絵音さん演じるバンドマンが所属していたバンド=あのベースがグルービーなバンドが、活動停止になった話をしている。片方はメジャーデビューしてからファンクラブに入っているほどのファン。活動停止になった理由はわからないけど、クスリじゃないか・・・。
「私このバンド好きだったんだよね。悲しい。彼氏(売れないバンドマンでヒモ)に慰めてもらおう」
その電話先がアイロンヘッド辻井さん演じる彼氏に繋がり、実際のアイロンヘッドの持ちネタであるミスタードーナツのネタを披露。(ここウケてたのでほっとした)その後、友人が来たから切ると言われ、電話が終わる。
その後、アイロンヘッドの二人の会話。彼氏曰く、すごい電話してくるだけで決して彼女ではないらしい。その世間話の中で、ベースがグルービーなバンドの話題になり、ここでは、活動停止の理由がクスリやったらしいと確定している。

その後、カフェのシーン、男女の会話を近くに座ってる絵音さん(ここでの絵音さんがさっきのバンドマンと同じ人なのかわからない)がめちゃくちゃツッコむ(例えば「最近見たテレビ番組最後までつまんなかった。」というと、「結局最後まで番組見たのかよ」など、全部面白かった。)そのままなぜかMC(ただの絵音さんのフリートーク)に
※最近テレビ壊れて自分の出演番組が見れないとかなんとか言ってた

その後、あくびさんと絵音さんのシーン(映像)
バーでたまたま出会った女性と先程活動停止になったバンドマン。
その女性もバンドマンで、色々おしゃべりする。
「コロナで大変だった」
「オリンピックて開催されるんですかね。別に興味があるわけじゃないけど、私はアーティスティックスイミングと池江璃花子が楽しみです」
話している中で、女性に「優しいんですねあなた」
というが、女性も「あなたも充分優しい」と言う。
突然その女性は、どこかで花火が鳴っていると言うが、バンドマンの彼には聞こえなかった。
最後に、「一緒に曲を作りましょう」と、連絡先を交換し、その日は別れた。

その後、絵音さんの朗読・・・絵音さんじゃなくて、バンドマンの彼が話していたのかもしれない。ここの内容が割と刺激的だったけど、ここで流れた『Sad but sweet』がなかなか刺さった。
ここの朗読で、先程の女性が突然自殺したことが語られる。

「なんで、LINEで明日会いましょうって言ってたじゃないか」
「死にたいと思ったことない人が、この先も死にたいと思わないと思って勝手に思っていた」
「気がつけなくてごめん」

その後、また最初の電話のシーンに戻る。
最初の会話は、女性の繋がらなくなった電話にかけているものだった。
最初に流れていた鼻歌は、
「メロディがうかんだ」
と言って、死ぬ前にLINEに送ってきた音声だった。(ちなみに「アイスが食べたいなー」は、バーで会った時にアイスが好きと言う話をしていたから)
電話は、女性の家族が、解約したら本当に消えてしまう気がして、まだ解約できていないらしかった。

そして最後に曲ができたんだ。と言ってバンドマンが歌った曲が、これだ。

この後、バンドマンの耳に、花火の音が聞こえるのだった。

で、エンディングで夏夜のマジック。ちゃんMARIのアレンジ。

その後、絵音さんと森田さんで軽くエンディングトークして終わった。
(ここのトークは至って明るくて普通に面白かった。第1回からの唯一の生き残りである森田さんにこの企画いつまでやんの?って言われてた笑)


はいここから感想です。
これまで、自分のことを削ってやってたとかなんとか特に第1回とかは完全に自分のことだったけれど、個人的に今回の公演は、絵音さんの考えていることとかを、うまくフィクションにできていて、『こう言うことかもしれない、けどこういう考えもあるかもしれない』と言うことを常々考えていそうな絵音さんの思ってることが、見ている側に見やすく伝わった、普通にいい舞台だったんじゃないかなぁと思う。絵音さん演じていたバンドマンは絵音さんであって絵音さんじゃないっていうのも絶妙だった。
最後、花火の音が聞こえているってことはこのバンドマンも亡くなったんだろうか。。とか考えたりしてた。
あと映像と、見せ方がすごい良かった。ステージと客席の間には巨大な紗幕があって、そこに映像が映し出される形、森田さんとのコント以外は、実際の絵音さんは紗幕の向こう側にいた。それもなんか効果的だった。

確かに、これ1回きりのライブで終わってしまうのはもったいないなーとは思ったので、絵音さんに時間があれば、再演してもらっても。森田さんも結構なセリフ量だったけど、正直個人的に四季折々の曲提供分はまだ返せてない気がするので、ぜひ使い回してください笑