俺の名前は酒井戸、名探偵だ

今期もいろいろアニメを見ていたが、昨日、見てたアニメの一つ「ID:INVADED イド:インヴェイデッド」が終わったので、ものすごい軽めの感想を残しておく。
なんで軽めかと言うと、正直この作品、何が言いたいのかさっぱりわからなかったからである。

舞城王太郎さん脚本ということで、アニメだと「龍の歯医者」とか脚本書いた人で、どっちかというと本業小説家。私も短編からこの人の作品は入ったが、不思議な設定の話を書く人で、今回のアニメも「なんじゃこりゃ…あ、舞城王太郎か、察しー」みたいな気持ちで見始めた。初回から理論的にかつ冷静にセリフが進んでいくけどこちらが見ている光景はバラバラな主人公とバラバラになった町?何を見てるんだこっちはと。で、まぁどうやら犯罪者の無意識の中で犯人逮捕の手がかりを掴む話と。この設定は流石だなーと思って、毎週楽しく見てた。

そして今日、最終回を迎えた。もちろん面白かったし、この一連の事件の主犯の倒し方とかすごくスカッとした。でもなんだろう。もし、この作品が国語の問題になったとして、「作者は何が伝えたかったのでしょう」と聞かれて、200字で答えられない。

理由は以下。
2ヶ月くらい女の人の顔が似てて誰だっけって一瞬なってた。特に主人公の嫁と娘、井波七星、飛鳥井木記が似てる。だからずっとこの4人を疑っていた。そうじゃないってこの1ヶ月でわかったけども。
ジョンウォーカーになった経緯がちょっと物足りない気もしたけど、まぁパプリカの院長もそんな感じだったしな(仕事の利益のため的な)人間って意外とそんなことでとんでもないことやらかしてしまうのだろうね。

あと、飛鳥井木記と百貴さんってそんなにお互いに何か支え合ってる仲に見えなかったので、最終回「いつかあなたを助けにいくから」があまり感動しなかった。(このペアより本堂町と富久田保津の方が泣けた。)というかそもそも飛鳥井木記に感情移入できなかった。多分これが一番。特異体質すぎて多分私には理解の範疇が超えている。だからなのか性格がめんどくさすぎて見ていてイライラする。
というか、なんで殺さないのだろうか。そこにこの作品の闇を見てしまった。だって殺したら「ミヅハノメ」動かなくなるからね。あの最悪な局長が作ったとはいえ、これのおかげで犯罪は解決しているし、このアニメの終わりでも、まだ使っているような描写があった。

これから何か続編がありそうな終わり方だったが、(というかいくらでも作れる)結局飛鳥井木記が助かる=この作品の終わりを意味する。
次作どれだけ引っ張るかな。