設定盛りすぎて逆に使いづらいキャラっているよね その3

他の人がそう聞こえてないとわかったのは、中学で吹奏楽部に入ったことがきっかけである。

そこで、クラリネット担当になった私は、衝撃の真実を知ることとなった。

先輩「はい、これがドの音です。」
みや「え、これドの音じゃないですよね?」
先輩「???ドだよ?」
みや「え?ドってこれですよね?ピョ~(音鳴らす)」
先輩「それはレだよ(楽譜指さしながら)」
あれ?私別次元の人間と会話しているのかな???え???違う???私が次元違いなのか????えええ??
え?楽譜上での「ドレミファソラシド」が「シ♭ドレミ♭ファソラシ♭」にしか聞こえないけど????え?私の耳おかしいのかな???
この出来事のせいでクラリネットの先輩とギクシャクしてしまうという最悪なスタートを切ってしまった。

これがとにかく非常に納得いかなかったので、とうとう来てくれた講師の先生に聞いてしまった。
先生「あー君は絶対音感なんだねー。」
絶対音感ってなんぞ
先生「まぁお母さんピアノの先生だから仕方ないね。」
仕方ないんですか????
先生「もうそれはどうしようもないから慣れるしかないよーうちの娘もねーそうなんだけど・・・・(以下略)」
慣れるしかないんですか????
その講習受けてから先輩の私を見る目が変わり、ギクシャクしなくなったのは非常にありがたかったが、慣れることができなかった私は、全ての楽譜に「ドレミ」をふることとなった…笑

とにかく、この講習を受けるまで、人類皆そういう音感を持っているものと思っていたので、個人的に結構ショッキングな出来事だった。


なぜ今まで気が付かなかったか。これは間違いない私の両親が音楽を生業として生きているからだと思う。当然どちらも耳はいいわけだし、特に母は私と同じく絶対音感持ち(ちなみに父は相対音感持ち)なので、会話がかみ合わないことは一切なかった。
余談だが、歌おうものならちょっとでも音をはずすと顔をしかめられる。それは私以外の全員にも向けられるもので、自分の好きなアーティストが音楽番組に出るときは親の評価にひやひやしていた。
先天的なものか後天的なものか、親が親なので今となってはさっぱりわからないが、思えばピアノを習っていた頃、楽譜を一切読まず(吹奏楽部入ってようやく小節を理解し、ヘ音記号すらすら読めるようになった。吹奏楽部本当にありがとう。)オール耳コピで4才からピアノ辞めるまでやり過ごしていた。


絶対音感が聞いている世界は、みなさんが想像する通り、きれいなピッチで鳴っている音なら物が落ちる音でも、鉄棒の「カン」という音も全部「ドレミ」で聞こえる。
逆にピッチが外れていると「あぁぁん・・・ドと・・・ド♯の間くらいの・・・音かなぁ・・・」くらいな感じ。
だからよく、「この人のギターは歌っている」と評されることがあるが、私からしたら全部の曲そうで、ハネウマライダー(ポルノグラフィティ)の序盤のギターなんて初見から「ソララソラーソドッラッソーミソー」って歌ってるし、フラワー(ポルノグラフィティ)いい曲過ぎて泣けるけどピアノがずっと「ミレミレミレミレミレミレミレミレ」言っててウケる(すまん)とか。
特に昔から聞きなれたクラシックは油断してると全部「ドレミ」で情報が入ってくるのでひえええってなる。まだ歌は詞がのっているのでいいんですけどね。

あと、絶対音感によく見られるらしい習性として「原曲キー主義」があげられる。知ってる曲なら一音で気が付いて「キモイ!」ってカラオケでリモコンをピコピコするタイプ。キー変えて歌う場合、今までのその曲を一旦リセットしないと気持ち悪すぎて歌えない。相対音感の人はなんの違和感なく歌えるようでうらやましい限り。

ついでにこれは絶対音感関係ないかもしれないが、耳が人よりも敏感である。目で受け取る情報よりも、音で受け取った情報がの方が覚えていて、潜在意識に訴えてくる(メロディとか外国語のイントネーションとか声色とか)
まぁこれは小さいころから音楽に触れてきた性だなとは思うが。

とにかく絶対音感だからどうにかなるわけでないし、絶対相対音感の方が得なので、無理に会得する必要はないということだけ。






まぁだからどうしたという、Twitterでできないような超絶自分語りをかましてやりました。
それはこの「設定盛りすぎて逆に使いづらいキャラっているよね」シリーズ、タイトルのキャラってお察しの通り私のことです。
自分今でもどんなキャラで世の中で生活していけばいいか全くわかりません。
永遠に考え続ける人生のテーマ。
note始めるにあたり自己紹介がてらこのシリーズ書きました。その1から全部読んでいただけた方、お付き合いありがとうございました。