最初で最後の横浜アリーナ

来てほしいような、来てほしくないような。

そんな日だった。

横浜アリーナ、行ったのはポルノグラフィティのライブ、UNFADEDの2日目以来、2年ぶりに行った。2年も行っていなかったのに、駅からアリーナまでの距離、ほとんど地図アプリを見ずにまっすぐ歩けた。

いきものがかりのファンを本当に久しぶりに見た。多分、明日も行く人も多いのかもしれない。久しぶりにライブ行けて嬉しいな、そんな顔をしている人が多かった気がする。けれども、私は今日が最後。生で3人のライブを見るのが、今日で最後。今日の意気込みはいつもの数万倍だった。
全力で楽しもうとかじゃなくて、目に焼き付けようがモットーだった。いつも余計なところを見たり、席が遠かったらモニターばっかり見てしまう私だったが、今日がどの席にあたろうが肉眼で本人たちを見ようと思った。

残念ながら席は、初めてのセンターだったのに。後ろも後ろで、端っこで。まぁ、席運に関しては2019年に全て使い果たしたと思ってるので、仕方ないかと思った。けど、ギリギリ肉眼でステージを見れる場所で、前の人が奇跡的に背が高くて見えないと言う事象もなかったから肉側で3人の姿をずっと見ていた。

まだ今日のライブがあるので、明言しないでおくが、3時間弱もライブがあった中で、私が泣かなかった曲はたったの約20曲中3曲。こんなにずっと泣いてるライブもうない。泣きすぎて頭が痛くなる経験もない。今日は泣いていいと、自分の涙のリミッターをぶっ壊してたから、それもあってボロボロに泣いた。どんなに明るい歌が来ても、「これが3人の演奏を見る最後」が頭をチラついて、無理だった。特にほっちがハーモニカを吹く曲に関しては耳に焼き付けようと、欹てた。

ちょいちょい音響がえ?ってなるところあったけども、ボーカルのちゃんきよの調子がすごく良くて、本当に良く声が出ていて、半分泣いているなと思った瞬間でさえも、MCは涙声なのに歌声はCD音源以上で、プロってすごいなと思った。いや、でも今日は、この2日間は何がなんでもと言う気持ちがあるんだろうなって。

リーダーはMCで1曲やるたびに昔のことを思い出してしまうと言っていた。もうこれはほぼ解散ライブだなと思った。ほんとに。
湿っぽくならないようにしてたけど、無理だよそんなの。22年も3人だったんだよ。無理だよ。

最後に、「これからも3人をよろしくお願いします」という言葉があった。ポルノグラフィティも昔3人で、今や3人だったことを知っている人が少なくなってきている(実は私も3人だったこと知らなかった)いきものがかりも多分そうなるんだろうなと思ったけど、ポルノもまだTamaちゃんはたまちゃんで活動してるし、最近CD買ったし、もうそういうことを背負って活動するしか応援するしかないなって。ほっちが辞める理由がTamaちゃんに似てて、重ねざるを得ないよね。自分の人生だし、いきものがかりではできないこと他のことやってみたいっていう。彼らしい理由だ。いやでもとにかく、最後ほっちの挨拶聞けてよかった。

最後3人でやる最後の挨拶、私の座席の近くに来た時に、私は最大の賛辞をこめてスタンディングオベーションをした。ありがとう。ほっちありがとう。