君の美しい言葉 vol.11

私は新藤晴一から紡がれる美しい言葉たちが好きだ。

もちろん、「はっ」とさせられたり、「確かにな、私も頑張ろう」などのメッセージがある言葉も沢山もらっているのだが、ただ単にこの日本語美しいなという言葉も沢山もらっているわけで、今回は私が好きな晴一さんの日本語を一部紹介する。

PRISON MANSION

そもそもピアノから始まってギターかき鳴らすタイプの曲自体好きなのに歌詞も好きなんだよこれは。

生まれた瞬間の記憶はなぜ消えてしまうのだろう?

このマンションで、お好きに生活どうぞと高みの見物してるオーナーだが、歌ってる中に突然差し込まれるこの歌詞にまたまた「は」っとされる。

完全なヤツなんてどこにもいないから

これは普通に好きな一文。なんだかんだでこのオーナーはいい奴きっと。

ジョバイロ

いやこれはな。歌詞が美しいんですよこれは。晴一さんは紙とペンで執筆してるけどこれは圧倒的に万年筆が似合う。ただわたしはまだおこちゃまなので内容はまだ自分には遠い感じがする。

冷たく濡れた舌に探りあてられた孤独に慣れた心

これは、「舌に探り当てられた」っていう日本語のチョイスが好きだった。

それでも夜が優しいのは見て見ぬ振りしてくれるから

見て見ぬふりしてくれるから夜が好きってそんなんあなたしか書けないわ

銀の髪飾り 落としていったのは
この胸貫く刃の代わりか

ここだけなんか怖いんだよね、(うちに秘めるなにかを感じる)それが好きなんだけど。そして安定の「銀の髪飾り」

はぐれないよう絡めていたのは指じゃなく不安だった

これ2サビの締めとして120点すぎて怖い。

ハネウマライダー

ただノリが良くて、タオルを回せて、元気になる曲だと思ったら大間違いな曲。それは本間さんの功績だな。歌詞だけ見てたら「あれこれバラードでも行けんちゃうの」と思った。(一応バラードverも披露したことある)
まずこの曲、句読点が付いてるのが凄い好き。

僕たちは、自分の時間を動かす歯車を持っていて、
それは一人でいるなら勝手な速度で廻る。
他の誰かと、例えば君と、触れ合った瞬間に、歯車が噛み合って 時間を刻む

歌にする時、普通の文章ではありえないところで息継ぎをすることが、特に最近は多い。(そのせいで嵐の曲全く何言ってるのか聞き取れなかった幼き日の私)上の私が一番好きな歌詞も歌うと
「僕たちは自分の時間を、動かす歯車を持っていて」「他の誰かと例えば君と、触れ合った瞬間に歯車が、噛み合って時間を刻む」
となる。この曲は歌詞単体で見るとどこか違う表情を見せる。個人的にこの曲は歌を聴くと「ついてこいやー!!」バイクブンブーンヒーヤ!感あるが、歌詞だけ見ると凄い表情柔らかな人が手を取って歩いている感じがする。

ウェンディの薄い文字

自分が歌うことをいいことに非常にらしさを爆発さしている曲、というか本来晴一さんの歌詞って力強く歌うよりも優しく歌った方が歌詞の意味が伝わりやすいんじゃないのかなって思わなくもない。でもポルノはポルノでめっちゃいいから不思議なんだけど。
この曲に関しては全部好き、口当たりが良い日本語で。
だから一番好きなところだけ。

タイプ打ちされた童話で暴れる
死神がウェンディを怖がらす
文字をどうして不吉に並べてしまう?
キスと好きは真反対さ
君は言う 悲しい事は忘れなくちゃ
嬉しい事も明日になればなくなるのならば忘れなくちゃね

2番全部かよっていうツッコミは置いておいて。タイプうちされた童話で暴れる死神ってなんなんだろう。ウェンディは手書きだからその対比なのかな。
キスと好きが真反対なのが凄いわかる。キスはLoveて好きはLikeと受け取った。私の周りは好きだらけ。
最後の一文はなんか切ない。