001 - 西城秀樹メモリアル展 in なんばパークスに行こう 2019.11.10まで

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 旧大阪スタヂアム跡に建てられた、大阪市なんばパークスには西城秀樹さんの手形もあり、ファンの聖地になっています。ここで秀樹さんの写真展が開催されるということは、とりわけ関西在住ファンの方々の胸を高鳴らせました。昨日、開催初日を迎えた会場に行ってきました。

 西城秀樹さんは、大阪スタヂアムでBIG GAMEと冠したワンマン・コンサートを1974年から10年間開催、日本における球場コンサートの先駆けとなりました。野外パフォーマンスの斬新なアイデア、舞台演出のノウハウは現在の日本の芸能界に多大なる影響を与えています。

 今も残るそのライブ映像は、70年代〜80年代お茶の間で観られていたTV番組で熱唱する秀樹さんの姿とは全く趣の異なるもので、アイドルまたは歌謡曲界の歌手というイメージを根底から覆します。ステージをたった一人で汗まみれになって駆けずり回り、腕がちぎれんばかりにスタンドに手を振り続け、洋楽のカバーを耳を疑うほど多彩に操り、ロック歌手としてのパフォーマンスが炸裂、魂に響くライブを文字通り全身全霊で継続してきたその力量、信念の強さ、エネルギーからは、今からでも多くの方々に観て欲しいという強い衝動にかられます。

 大阪スタヂアムでのファイナルコンサートの時、秀樹さんは、10年後、20年後、いつになるかわからないけれど必ず帰ってくるので待っていて欲しいと観客に呼びかけました。この時代から秀樹さんを支え続けてきたファンの方々は、この写真展の開催を通常のイベント以上の思いで受け止めておられます。

「秀樹が帰ってくる」…約束通りに

 初日、多くのファンの方々が朝からなんばパークスに集結、大変な混雑となったようです。ポスターや生写真、豪華写真集、Tシャツなどたくさんのグッズも販売されています。私は夕方から入場しましたが、その時間帯は比較的ゆっくりと観ることが出来ました。

 写真から何を受け止めるかは、人それぞれと思います。その姿を「見る」ことで体験が心に入って来て、感情を大いに揺らします。大きく引き伸ばされたスーパースターの躍動する姿や、時代遅れを感じさせないセンスあふれる佇まいの一枚一枚を見ていると、これだけ多くの顔を持ちながらも、結局は「西城秀樹」という名前のもとに一つの個性・総合エンタテイナーとして見る側を納得させる存在感の大きさ、豊かさに、涙と共に深い感動を禁じ得ませんでした。

 会場では、秀樹さんの代名詞とされる「ヤングマン」を感動的なカットで綴った映像、還暦記念アルバム「心響」イメージビデオ、大阪スタヂアムでの大迫力ライブ映像も流れています。何度でも見れます。これは、もし一人で写真展に行ったとしても、傍に秀樹さんファンの方がいらっしゃる、そのシチュエーションで観るということに大きな意味があると思いました。近くに、秀樹さんの姿に釘付けになって立ち尽くす人がいる。涙する人もいる。また一人、二人と足を止める。じっと、その時間を共有する。そのことが、私たちの心を、これからも静かに支えるのだと思います。

 稀代のスーパースター、西城秀樹さんが大阪に帰ってきてくれました。流行歌手の一人として歴史の流れに溶けていくような才能ではありませんでした。時代の空気を絶妙の感受性で受け止め、全身全霊で思いを伝え共有することに粉骨砕身したその足跡を、さらに詳細に、時代を追ってしっかり理解し学べるより大きな展示会が、いつか開催されることを願うばかりです。

 10年間、あの場所で命を燃やし続けた秀樹さんの思いをもっともっと感じ取りたく、また、行きます。関西圏にお住まいの皆さま、なんば、心斎橋、梅田にお買い物、遊びに来られる皆さま、少し足を伸ばしてなんばパークス7Fのパークスホールまで行ってみてください。是非西城秀樹さんに、会いに行ってください。必ず、初めて出会う秀樹さんに驚き、感動するはずです。

会期:2019年11月1日(金)〜10(日)
時間:11:00〜19:00 入場は18:30まで
場所:なんばパークス7F パークスホール
入場料: 800円 当日券のみ

2019.11.2

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