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5分でわかる子宮頸がん16 「子宮頸がん検診とは?」

5分でわかる子宮頸がん1 「子宮頸がんとは?」でご紹介したように、子宮頸がんは定期的な検診によって、がんになる前に発見できる病気です。

しかし、この記事を読んで下さっている方々の中には「まだ検診に行ったことがない」という人がいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで今回は子宮頸がんの検診方法や、よくあるご質問をまとめました。「まだ検診に行ったことがない方」は、ぜひ参考にしていただけると幸いです。

受診費用

子宮頸がん検診を受診する際にはまず、各自治体が実施する検診と、人間ドックなど検診目的の自由診療のどちらを利用するか選択する必要があります。各自治体で受診する場合、20歳以上であれば多くの自治体で、安価または無料で子宮頸部細胞診を検査項目とする子宮頸がん検診を受診することが可能です。
詳しい費用は、検診の方法やお住まいの市区町村によって金額が異なるようです。まずはご自身の所属する自治体で、がん検診がどのように行われているかチェックしてみるのが良いでしょう。

各自治体のがん検診窓口はこちら
日本医師会ホームページ 「知っておきたいがん検診」

検査方法

子宮頸がん検診の対象者は20歳以上の女性です。

当日実施する検査は、①問診 ②視診 ➂細胞診です。

➀問診
問診票に、月経周期や直近の月経の様子、生理痛の有無や月経血の量、妊娠歴、閉経した年齢などを記載します。次に、診察室で医師からの質問に答えます。

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➁視診
膣鏡を膣内に挿入し、子宮頸部を観察します。おりものの状態や炎症の有無を目で確認します。

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➂細胞診
ブラシやヘラなどで子宮頸部を優しくこすり、細胞を採取します。ほとんど痛みは無く、短時間ですみます。

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すべての女性に知って欲しい子宮頸がん情報サイト
「子宮頸がんを予防するためには」


➃検診終了
これで検査は終了です。
医療機関によって違いはありますが、細胞診の結果を含めておよそ2週間ほどで検査結果がわかります。

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日本医師会ホームページ 「知っておきたいがん検診」



よくあるQ&A

Q1 子宮がん検診を受ける前に注意することはありますか?
正しい検査結果を得るためにも生理中は避けた方が良いです。また、腟内洗浄は細胞が洗い流されることがありますので避ける必要があります。検診前、日常生活で特に注意することはありません。

Q2 検診は一度受ければ大丈夫でしょうか?
初めて子宮がん検診を受診した方に前がん病変(異形成)や早期のがんが発見される場合が多いのですが、中には複数回受診された方から発見される場合もあります。定期的に受診することが、がんを早期に発見するポイントです。

Q3 「がん」に特有の症状はあるの?
子宮体がんは不正出血があることが多いのですが、子宮頸がんの初期は自覚症状がないことが多く、検診を受けてはじめて発見されるケースがほとんどです。ですから、症状がなくても検診を受けることが大切です。また、不正出血がある、おりものに異変があるなど、いつもと違った様子があったら、すぐに婦人科を受診することが必要です。


最後に

「恥ずかしくてなかなか検査にいけない」という方も一度勇気を出して検診に行くことをおすすめします。近年では若い年代で子宮頸がんにかかる方は20年前に比べて2~3倍に増えています。自分ががんになるかもしれないというリスクを考え、ぜひ検診に出向いてみてください✨



参考文献
EPARK人間ドック 「子宮がん検診とは」https://www.docknet.jp/uteruscheck

すべての女性に知って欲しい子宮頸がん情報サイト「子宮頸がんを予防するためには」https://allwomen.jp/prevention/checkup.html

公益財団法人東京都予防医師教会 「子宮がん検診」https://www.yobouigaku-tokyo.or.jp/gan/ssite-sikyugan.html

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【このnoteを書いたのは】 インターン生 高橋杏佳
早稲田大学所属。普段はHatch Healthcare株式会社で、noteの記事作成や
PR活動を担当。




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