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遅れる調剤薬局DX化~コロナ時代の薬局の在り方~【HPC Consulting 髙木則子】

著:髙木則子
監修:堀山正雄
https://hpc-horiyama.com/hpc-consulting/

「日本は、DX化が遅れている。」

スイスのビジネススクールである国際経営開発研究所(IMD)の発表した2021年の世界デジタル競争力ランキング(図1)では、1位はアメリカ、アジアの中では、韓国や香港がトップ10入りを果たしています。

2019年に23位だった日本は、2020年・2021年には27位と順位を落としました。
アジアの中でも遅れをとっているのが現状です。

つい先日、2021年9月1日には、デジタル化の遅れを取り戻すべく、デジタル庁が新設されました。

デジタル化が遅れているということは、もちろんDX化も遅れています。

DX化は、単にデジタル化するだけでなく、デジタル技術を利用して、業務効率化や生産性向上が求められます。

DXが遅れると、2025年以降、年間最大12兆円の経済損失があると言われています。

医療のDX化も例外ではなく遅れています。

この記事では、AfterWithコロナ時代における調剤薬局のDX化の必要性についてお話します。

調剤薬局で使われているオンラインツール

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調剤薬局では、ICTを活用した服薬情報の一元的・継続的把握の推進が2015年に明言されています。

現状では、電子薬歴や電子お薬手帳が徐々に普及してきていますが、両システムを導入している調剤薬局は、43%しかありません。

大手薬局では、自社アプリを開発し、自社アプリでの集客や顧客の囲い込みを行っています。

また、2019年末以降からは、コロナウイルスの流行によりオンラインでの診察や服薬指導も普及してきました。

調剤薬局のDX化の足掛かりとなるオンラインツールの導入は、これから欠かせなくなるでしょう。
AfterWithコロナ時代の薬局の在り方
薬局の在り方は、コロナウイルスの流行により、大きく変化しました。

Beforeコロナ時代には、病院の門前薬局でお薬を貰われている方が、約8割を占めていました。

しかし、コロナウイルスの流行以来、病院や薬局を取り巻く環境に大きな変化が訪れました。

コロナウイルスの感染予防で、病院の受診が抑制され、長期処方箋が増加しました。

また、2020年4月10日に厚生労働省より出された「新型コロナウイルス感染症の拡大に際しての電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的な取扱について(0410対応)」により、当初は、2020年9月に施行される予定だった"オンライン服薬指導"の内容を大きく変更し、前倒しで認められました。

これにより、オンラインでの受診や服薬指導が、患者様に認知されるきっかけとなりました。

AfterWithコロナ時代には、患者様のニーズに以下のような変化が訪れると予想できます。

・門前薬局ではなく、住宅立地薬局に行きたい。
・近所の薬局など気軽に相談出来る場所が欲しい。
・かかりつけ薬局/かかりつけ薬剤師を持ちたい。
・極力、他人との接触を避けたい。

これらの変化に対応するためには、調剤薬局のDX化が欠かせません。

時代の変化に対応した調剤薬局となるためには、以下のような変化が求められます。

・患者様からの相談に対応できる体制への変化。
・気軽に相談出来る体制を整える。
・対人業務に充てる時間の創出。
・患者様の継続的・一元的管理。
・待ち時間(他人との接触時間)の短縮化。

弊社の"HPC online"を使用していただくことで、これから在るべき薬局の姿へと変化することができます。

調剤薬局オンライン化ツール"HPC online"について
自社アプリをお持ちの薬局もございますが、アプリをダウンロードする手間や慣れない操作による脱落者が出てしまいます。

LINEはSNSの中で最も利用者が多く、15~79歳のスマホ・携帯所有者の81.1%が利用しています。

弊社の"HPC online"では、幅広い世代の方に抵抗なく利用していただけるようにLINEを使ったツールをご提案しております。

また、専属エンジニアが開発しているため、それぞれの薬局様に合ったオーダーメイドのメニューを提案させていただいております。
専属エンジニアから視た「薬局×LINE」についての記事がございますので、ご一読いただければ幸いです。

https://note.com/hpcconsulting/n/nebb0bfc5ae6f
最後に日本のDX化の遅れは深刻です。

調剤薬局のDX化に取り組んでいる薬局も少ないのが現状です。

そんな今だからこそ、DX化に取り組むことで、他薬局と差別化を図り、競合優位性を確立することができます。

AfterWithコロナ時代に選ばれる薬局となるために、今すぐDX化をご検討下さい。

患者様への継続的・一元管理、患者様との信頼関係構築など、対人業務の増加により、解決しなければいけない問題は山積みです。

弊社では、コンサルタントが薬局様の課題に寄り添い、また、"HPC online"というツールを用いて、オーダーメイドのLINEツールを提供します。

是非、お問い合わせ下さい。


執筆:HPC Consulting アシスタントコンサルタント 髙木則子
初めまして。高木則子(たかぎのりこ)と申します。薬剤師として、4年間ドラックストア勤務、4年間調剤薬局勤務(うち2年は管理薬剤師)を経験後、薬局コンサルタントとして活動しています。薬局のDX化支援やSNSマーケティングを強みとしています。また、「30代/女性/既婚/息子の子育て中」という属性を活かし、女性視点、母親視点でのアドバイスも強みです。投資家として日本人の金融リテラシーを高める活動もしております。よろしくお願いいたします。

監修:HPC Consulting 専務取締役 堀山正雄
経歴
ヘルスケア企業にて、製品戦略・市場調査・データ分析・事業性評価の実務経験と知識を有している。2017年より堀山設備株式会社の専務取締役(兼業)に就任し、新規事業としてHPC Consulting を創設、革新的なテクノロジーをベースとしたビジネス創出支援を実施している。合わせて、不動産業として、起業家・新規事業支援のためのスモールレンタルオフィスを手掛けたり、リフォーム事業としてスマートハウスプロジェクトを推進している。

詳しくはhttps://hpc-horiyama.com/hpc-consulting/に記載

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