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【医療保険】がん保険について

保険にもいろいろな種類がありますが、その中でも身近な保険のひとつが『医療保険』でしょう。

医療費の負担が大きくなった場合に保障を受けられるものが『医療保険』です。その『医療保険』の中でも、病気を限定して保障しているのが『がん保険』です。


がん保険とは名前の通り、がんにかかった場合の医療負担の保障が受けられる保険です。

「どうしてがん保険が必要なの?」
「どんながん保険がいいの?」
「がん保険ではどんな保障が受けられるの?」

など、がん保険についてよくわからないことも多いのではないでしょうか。
この記事では知らないと損をするかもしれない『がん保険』について詳しくお伝えします。最後にがん保険についてのチェックポイントも載せてありますので、そちらもぜひ確認してみてください。

この記事でわかること

【1】そもそも『がん』ってどんな病気?

"がん(癌)"とは、体の細胞が異常を起こして無秩序に増殖していく病気です。
体中のどの部位にもがんが発症する可能性があります。
そのため胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、皮膚がん、子宮がん、前立腺がん、舌がん、口腔がん、脳腫瘍、悪性リンパ腫など
内臓、筋肉、骨、脳、皮膚、血液やリンパといったあらゆる部位のがんが存在します。

部位別のがんの罹患数をみると
男性の上位5部位は 前立腺・胃・肺・大腸・直腸
女性の上位5部位は 乳房・大腸・直腸・胃・子宮
となっています。
(参照元:国立がん研究センター がん情報サービス より)

日本人が生涯でがんにかかる確率は男性が65.0%、女性が50.2%となっており、なんと2人に1人はがんにかかる可能性があるというデータがあります。
(2018年のデータに基づく算出)

また、がんで死亡する確率は男性26.7%(4人に1人)、女性17.9%(6人に1人)男性26.7%(4人に1人)、女性17.9%(6人に1人)という結果が出ています。(累積がん死亡リスク 2020年のデータに基づく算出)

これらのデータをみると、がんはとても身近にある怖い病気だと感じます。

一方で、5年相対生存率(2009~2011年)は男性は62.0%、女性は66.9%となっています。

(※上記 各種データの出典
国立がん研究センター がん情報サービス
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html#anchor2)

体の免疫機能の衰えにより細胞の異常が発生しやすくなることから、がんは高齢になるほど発症しやすい病気です。そのためがんによる死亡率が高くなっていますが不治の病ではなく、治療により完治も可能な病気です。特に、早期発見された場合は完治の確率も高くなります。

【2】なぜがん保険が必要なのか?

国立がん研究センターがん情報サービスの『がんの統計』によると、
https://ganjoho.jp/public/qa_links/report/statistics/2021_jp.html
罹患数が40代以降、急激に増加しています。

がんサバイバー(がん治療を完了している人)に対する調査結果を基にした厚生労働省の発表によると、がん患者の3人に1人は就労可能な年齢で罹患しているとされています。(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000024tqi-att/2r98520000024tv6.pdf)

また、がん罹患後収入が減った人が33%にものぼりました。そのうち約60%の方が罹患前の収入の7割以下になったと回答しています。

がんの治療は、部位や進行度により様々ですが、手術による患部の切除や放射線治療、抗がん剤治療を組み合わせておこなわれます。
また、再発や転移のリスクを下げるために治療が長期化するケースもあります。

ライフメット生命によるインターネット調査の結果によると、治療期間が1年未満未満だった割合は約70%でしたが1年以上治療を続けた方も約26%でした。
https://www.metlife.co.jp/products/cancer/cx/overlay/overlay01.html

がんに罹患することによって収入が減少する可能性があり、治療の長期化や高度な治療により治療費の負担が大きくなることも考えられます。

また、先進医療や自由診療をおこなう場合は公的医療保険が適用されないため(先進医療は一部負担される)、治療費が非常に高額になります。

そのため、ご本人とご家族が安心してがんの治療に向き合えるよう、金銭的リスクを保障できるがん保険が注目されています。

【3】がん保険のタイプ

ひとくちに『がん保険』といってもいくつかのタイプがあります。それぞれの『がん保険』の特徴を把握してライフスタイルやご希望に沿った『がん保険』を選ぶことが大切です。

■診断給付と治療給付
がん保険には大きく『診断給付金型』と『治療給付金型』があります。
それぞれどのように違うのかを知っておくことが大切です。

▼診断給付金型
がんと診断されたときにお金が給付されるタイプの保険です。
給付金額は保険の種類や契約内容によって様々ですが、基本的にどのように使っても良いお金です。治療や通院に利用するのはもちろん、ウィッグを買ったり、生活費に使ったりすることができます。
また、はじめてがんと診断されたときに1回だけ受け取れるタイプとそれ以降も条件によって複数回受け取れるタイプがあります。

▼治療給付金型
がんの治療を目的とした入院や手術のほか、放射線治療、抗がん剤治療などの治療を受けたときにお金が給付されるタイプの保険です。

■掛け捨て型と還付金型
『掛け捨て型』の保険は、解約返戻金や保険期間満了による還付金がない
(もしくは少額の)保険です。保障金額に比べて掛け金が比較的安く設定されています。
『還付金型』は、定められた期間給付金を受け取らなかった場合、保険料が戻ってくるタイプの保険です。

■主契約と特約を組み合わせる
がんは一般的に手術による治療をおこなう場合、入院日数が平均15日程度といわれています。
ただし、抗がん剤治療をおこなう通院治療の期間は長くなることがあります。
主契約の保障内容を吟味して、不足している部分や不安な部分については特約を組み合わせて保障内容を充実させることができます。
特約はあくまで主契約に付随する契約なので、特約のみで契約することはできません。
また、主契約が満了した場合は特約の保障期間も終了するので注意しましょう。


【4】がん保険を選ぶときための保障のチェックポイント

がん保険を選ぶときには、以下の点はぜひチェックしてください。

■上皮内新生物に対する保障
がん保険によって上皮内新生物に対する要件が異なります。
上皮内新生物とは、臓器の表面を覆っている上皮内にがん細胞がとどまっているもので、手術によって取り除くことが可能で転移することがほとんどないと言われています。
そのため、上皮内新生物の場合は給付金額が〇%と減額される場合があります。

■免責期間
がん保険は、契約成立後に、一定の待機期間(免責期間)がありすぐに保障が開始されません。

一般的ながん保険は90日間の免責期間が設けられています。
免責期間中にがんと診断された場合は給付金が支払われず、保険契約が無効となります。
がん保険の切り替えをおこなう場合は免責期間をよく確認して、空白期間がないように注意しましょう。


【5】まとめ

いかがでしたか?

がんという病気に特化した『がん保険』が注目されているのは、がんが身近な病気であることと、体の部位や進行状況などによって治療期間が長期化したり、治療費が高額になったりする可能性があるためです。

多様ながんの治療やお客様のニーズにお応えできるようがん保険も特約を含めて、多くの保障が用意されています。

「がん保険が気になる」「自分に合うがん保険を知りたい」という方は、ぜひ担当者に相談をしてチェックをしてもらいましょう!