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於 #001 存在への意味への問い ハイデガー『存在と時間』を読みはじめている。まえがきが終わったところで、おっと、いきなり会話文で来た。 「というのも、あなたがたはそうした事柄を、すなわちあなたがたが〈存在している〉ということを口にされるときに、そもそも何を言おうとしておられるのかを、とっくの昔から知っておられるのは明らかなのですが、一方でわたしたちは以前には知っていると思っていたのに、今ではまったく困惑しているのですから」 読みながら、わたしはこう呟く。 こっちは