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人に流されないための情報処理

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前回飛ばしてしまった、人に流されないための方法を今回はご紹介します。私が実践しているのは「情報源を確認する」、「事実と意見を分ける」、「自分の意見を持つ」の3つです、というお話。

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世の中は情報で溢れています。テレビやネット、SNS、人から聞く話も情報です。我々は無意識のうちに膨大な量の情報に晒され、日々それを処理しているのです。

しかし、なかには有益な情報だけでなく、無益あるいは有害な情報も紛れています。
そういった悪い情報に流されないために私が実践していること。


1. 情報源を確認する

これは論文等を書いた経験がある人にとっては当たり前の話なのですが、「誰の説なのか」「信頼できる筋からの情報なのか」というのは極めて重要です。

我々に入ってくる情報の多くは、誰かが何らかの意図を持って発信した情報です。

どういうインセンティブを持つ人がなぜこれを今発信したのか、読者や聴衆をどの方向に動かしたいのか、を常に意識しながら読むことにしています。

             https://japanuniversityrankings.jp/topics/00073/

例えばこの大学ランキング。日本は東京大学が最高で42位だそうです。
「イギリスってそんなにすごいんだ」
「日本は全然ダメなんだね」
と思う前に、まず誰が作ったランキングなのかを確認します。
Times Higher Education (THE)というイギリスの教育専門誌が作ったランキングだそうです… へー…

WBC2006、アメリカ人審判の不当な判定で日本がアメリカに負けた試合をふと思い出しました…

それはさておき、私はTHEという専門誌もこのランキングの正当性も知りませんが、少なくともバイアスがかかっている可能性を考慮しながら読みます。



2. 事実と意見に分ける

記事には事実とそれに対する記者の意見が含まれています。面倒なことに、この2つがごちゃまぜで1つの記事になっているのです。

事実と意見を明確に分け、事実のみを自分の知識として入れ、意見は意見として聞き流しておく、ということを習慣にしています。記者の意見を事実として自分の中に入れてしまわないよう。


仮にこういう記事があったとします。

「東大生の親の平均年収は一般世帯の1.4倍(東大調べ)。東大に入るためにはお金が必要である。格差が世代間で引き継がれることは問題。」
                          by 大手◯◯新聞

この記事において事実にあたるのは、「東大生の親の平均年収は一般世帯の1.4倍」という部分。大手新聞の記事で東大の調査に基づくものであればまあ信頼して良いでしょう。

一方、「東大に入るためにはお金が必要である」は記者の解釈、つまり意見です。
相関があることと因果関係があることは別です。この調査結果から「東大に入るためにはお金が必要である。」とは言えません。

また、「格差が世代間で引き継がれることは問題。」という部分も記者の意見です。問題だと思う人もいますし、思わない人もいます。それについて考えるきっかけにすることはあっても、私が記者の意見に影響されることはありません。

実はもう1つ、これを記事にしていること自体が記者の意見なのです。記事にするのは、このニュースを重要だと思っており、何かを訴えたいからです。なので私は、まずこれが記事に値するニュースなのかということを考えるようにしています。そうしないと記者の意見を鵜呑みにしていることになると思うからです。



3. 自分の意見を持つ

自分が強い意見を持っていることに対して誰かが間違ったことを言えば、簡単に反論できますよね。しかし、自分があまり意見を持っていないことに対して誰かが強く主張したとき、それに反論するのは難しくなります。

ならば、人に言われる前に自分の意見を持っておけばいいのです。私は、あらゆることに対して自分の意見を持つことで、人に流されにくくしています。
2.で事実と意見に分けた後、記者の意見に流されず、自分はどう思うのかを常に考えることで、あらゆることに対して自分の意見を持てるようになります。

人に流されにくくなる反面、良い忠告も聞こえづらくなってしまうので、常に、自分が間違っているかもしれないという気持ちは忘れないよう心がけています。これが1番難しい!



以上、私が実践している「人に流されないための情報処理」でした。


余談ですが、私は金融業界に入るまで、
「一流のトレーダーは他の人が持っていない情報を持っているんだ」と思っていました。
しかし、実際に一流のトレーダーを見ているうちに、情報の差より情報処理の差の方がずっと大きいことに気付きました。
そして、私は情報処理のやり方を工夫するようになったのです。


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