いいよ、好きなようにして。
妊娠中のこと。通っていた産婦人科のBGMは、嵐の曲のオルゴールだった。
嵐というグループは、もちろん知っていたけど、特に興味を持たずにいた。
いやいや、そんなミーハーな興味は持ってはいけない、と心で堅く決めていたような気がする。
付き添ってくれていた本屋の店長だった夫は、そういったアイドルに対しても寛容で、また、私より詳しかった。
そして、ある時、私は彼に尋ねたんだと思う。
これ、嵐だね、
と。
この曲のタイトル、何だろう?
と。
それから、私は、彼にだけ、嵐の話をするようになっていた。
そして
私は自分にアイドルを好きでもいい、と許可を出した。
本当はそれまでも、それなりに気になっていたんだよね、だって、デビューの頃の映像が今でも出るけど、記憶に残っているよ。
その時、ワイドショーであの人が、話しかけていたよね?なんてことを思う。何かの記憶の書き換えなのかもしれないけどね。
メンバーの名前だって知ってたよね?
好きだって自覚する前から、本当は、好きだったのかもね、と今は感じている。
そして、聞いた活動休止。
普段、人前で泣かないようにしていた私が、そのニュースを聞いて、涙ぐみ、長く流された彼らの会見を見ながら、ボロ泣き。
笑っちゃうぐらいボロボロ泣いた。
でも、嵐の五人の会見を見て、
いいよ、貴方達の好きにしていいよ、という気持ちになった。
ちょっと上から目線と言われるかもしれない。でも、そういう気持ちだった。
貴方達が決めたなら、そうしてよ、
と。
その後も、これを書いている今も、泣けて仕方ない時はあるけれど、いいんだよ、それで。
大野くん、自分の気持ちに正直でいてくれて、ありがとう!
そして、五人で納得するまで話して、この結論を出してくれて、ありがとう!
心から思っている。
ありがとう。
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