加工食品表示各論:原料原産地②
【新表示ルール】
2017年から。
全ての加工食品対象。
原料で一番重量の比率が大きいものの原産地を表示。
22食品群の中で重量割合が1位でも50%以上ないものは新表示ルールで表示する。
○基本ルール
・重量割合の高いものから順に国名を表示する(国別重量順表示)
・対象の原材料が加工食品の場合はその製造地を表示する。
・原産国が3か所以上ある場合重量割合の高いものから順番に表示し、3か国目以降はその他と表示できる。
・国別の重量順の表示が難しい場合は条件を満たしていれば又はや大括り表示が出来る。
【国別重量順表示】
対象の原材料名に対応させて産地を表示。
複数ある時は、でつなぐ。
・欄を設けて表示
原材料名 豚肉
原料原産地 アメリカ(豚肉)
・括弧書きで表示
豚肉(アメリカ)
・3か国以上ある場合
原材料名 豚肉
原料原産地 アメリカ、カナダ、その他(豚肉)
・3か国以上ある場合の括弧書き表示
豚肉(アメリカ、カナダ、その他)
・枠外表示
原料原産地 枠外下部に記載
原料豚肉の原産地 アメリカ、カナダ、その他
【又は表示】
国別重量順が出来ない場合、過去の使用実績・使用計画での重量割合が高い順であることを示し、又はでつなぐ。
原材料名 豚肉
原料原産地 アメリカ又はカナダ(豚肉)
※豚肉の産地は20○○年度の使用実績順
原材料名 豚肉(アメリカ又はカナダ)
※豚肉の産地は20○○年度の使用実績順
使用割合が5%未満の対象原材料の原産地は誤認防止のため原産地の後ろに()で、一定期間の使用割合が5%未満であることを表示する。
【大括り表示】
3か国以上の外国の産地表示は「輸入」と括って表示することができる。
ただし国別重量順表示が出来ない時に使う。
輸入品と国産品を混合して使用している場合重量割合が高い順に「輸入、国産」のように表示。
対象原材料が加工食品の場合は「外国製造」とする。
・欄を設ける
原材料 豚肉
原料原材料 輸入(豚肉)
・括弧書き
原材料 豚肉(輸入)
【大括り表示+又は表示】
一定期間の国別使用実績や計画では大括り表示が出来ない時に使う。
・欄を設ける
原材料 豚肉
原料原材料 輸入又は国産(豚肉)
※豚肉の産地は20○○年度の使用実績順
・括弧書き
原材料 豚肉(輸入又は国産)
※豚肉の産地は20○○年度の使用実績順
使用割合が5%未満の対象原材料の原産地は誤認防止ry)
【製造地表示】
対象原材料が加工食品(小麦粉、しょうゆなど)の場合、その加工食品の製造地を「○○製造」と表示する。
ただし使用している加工食品の原産地がわかっている場合は加工食品の原材料と原産地を表示できる。
国別重量順表示が出来ない場合はいままでと同じく、又は、大括り、又は+大括り表示が使える。
・欄を設ける
原材料 りんご果汁
原料原産地 ドイツ製造(りんご果汁)
・括弧書き
原材料 りんご果汁(ドイツ製造)
・原料加工品の原材料の原産地
原材料 りんご果汁
原料原産地 ドイツ(りんご)、ハンガリー(りんご)
・製造地の又は表示
原材料 りんご果汁
原料原産地 ドイツ製造又は国内製造(りんご果汁)
※りんご果汁の製造地は20○○年度の使用実績順
・製造地の大括り表示
原材料 りんご果汁
原料原産地 外国製造(りんご果汁)
ややこしや・・・・・・。
【おにぎりの海苔】
海苔は海苔後ろに括弧書きで原藻の原産地を国別重量順に表示する。
○対象になる海苔
・何かに巻かれているもの、
・コンビニタイプのおにぎりの海苔
・おにぎりだけ容器に入れてあるもの
○対象外の海苔
・おかずと一緒に入っているおにぎり(お弁当)
・巻き寿司など海苔を巻いてある寿司
【業務用加工食品】
業務用加工食品や業務用生鮮食品でも、一般用に加工する時は重量が1位になるものの産地情報を製造業者等に伝える必要がある。
試験まであと12日。
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