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レビュー『ごろごろにゃーん』長新太

大人になったいまでも絵本が好きで、よく手に取っています。

なかでも大好きな「長新太さん」の作品を紹介したいと思います。

タイトルは『ごろごろにゃーん』。

ユーモラスでありシニカルな絵本です。

物語は、猫たちが海上に浮かぶトビウオのような形の飛行機に乗り込むところからスタート。

魚釣りをして魚を食べたり、犬に吠えられたり、クジラに襲われたり、建物の上を飛んだり…。

「ごろごろにゃーん ごろごろにゃーん・・・・」と同じセリフが繰り返され、不思議な心地良さを覚えます。

個人的にツボだったのが、猫たちの表情。

魚をくわえる猫たちの、嬉しそうな顔と言ったらたまりません。

目が三日月形にニタ~と笑っていおり、猫に眉毛があるのもナンセンスでおもしろいです。

また、絵自体は黒、青、黄色の三色のペンで描かれており、シンプルな絵と文章で魅せる絵本です。

そして、何度も読み返すと、細かいディテールに遊び心が隠されていたりと、ほっこりとした絵に癒されます

何とも不思議な魅力をもった絵本で、大人でも楽しめます。


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