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おもしろい記事をつくるチェックリスト

デイリーポータルZ」をご存知だろうか?

デイリーポータルZはゆるくおもしろい記事を提供する人気のネットメディアで、「些細な、気になること。無駄なこと」を追求している。

そのデイリーポータルZの編集長・林雄司氏が、デイリーポータルZでも実際に使用している「おもしろい記事をつくるチェックリスト」を下記の動画で公開していた。

「おもしろい記事をつくるチェックリスト」は2つあり、記事を「①ふくらますリスト」と、「②入稿後に頻出のコメントリスト」だ。

記事を書くうえでとても参考になったので、まとめてみた。

「①ふくらますリスト」

「①ふくらますリスト」は、記事が事実にかたよっていたとき、余計なことを書くために使う。

リストを使ってとにかくたくさん書き、おもしろい部分だけを残すようにすればいい。

・なんでそれをやってみたのか?
 ・たとえば、テレビで見た、人にすすめられた、人に教えてもらった、実家ではずっとそうしていた。〜がすきなのでそれをエスカレートさせて
・自分の身体の反応はどうだったか?
 ・たとえば、笑いました、声を出さずに笑いました、じたばたしました、「〜」と声にでました、無言で頷きました、眉間にシワが寄りました
 ・ほかには、震えた、こめかみが痛くなった、鼻の奥がツーンとした、息を呑んだ、心臓がバクバクした
 ・感情は全て行動だから、行動を書いたほうが良い
・見た人はいるか、人に話したか。いたとしたら反応は?
 ・ここでは客観的な視点を得る
 ・いるならば見た人の発言・反応はどうだったか?
 ・話をしたら人の反応・発言はどうだったか?
 ・人に話していないなら、その理由は何か?
・やってるときのメモにはなにが書いてある?写真には何が映ってる?
 ・やりながら思ったこと、連想したことをメモに書く
 ・過去の出来事を思い出したとか、関係のない話でも、その状況を書く時に便利
 ・写真はブレてたり撮れてなくてもそれはエピソードとして使える
 ・その時の気持ちや心情を書くのは、メモを取らないと忘れてしまうから
 ・メモを書くことによって、他人のような自分を残せる
・似てる感覚、同じぐらい楽しいこと
 ・一般的にいいこととして認識されていることに例えると、世間に理解されやすい
 ・たとえば、二度寝、アルコール、休日、ごちそう、ねこ
 ・「二度寝ぐらいの快感!」とか
・おすすめするかどうか(しないでもいい)

「②入稿後に頻出のコメントリスト」

「②入稿後に頻出のコメントリスト」は、書いた記事に対しての、編集者からのツッコミをまとめたものだ。

・照れないで
 ・たとえば「50歳にもなったのに〜」とか
 ・照れてしまうと、変なことをしている理由がなくなってしまう
・楽しんでいい
 ・ただ楽しいようすを、読者は面白がってくれる
・言い訳しなくていい
 ・例外があり、言い訳がないと「ヤバい人」と思われる可能性があれば、1つだけ言い訳を入れていい
・でもタイトルは一般性をもたせて
 ・自分の話ではダメ
 ・「こんにゃくが好きな私」ではなく「こんにゃく食べ放題の店がある」にする
 ・「こんにゃく食べ放題の店」は物理的な存在なので、一般性をおびる
 ・新人は具体的なものや、キャッチーなタイトルをつけないと、読者は読んでくれない
・先に手順を説明して
 ・「変なこと」を、「変に書く」とわからないから、「変なこと」を「手順通り」書く
 ・奇をてらわなくていい
 ・たとえば「仮説→検証の方法の選択→検証→結果」
・面白いところから書いて
 ・サビから始めなければ、読者によみ進めてもらえない

その他

ひっかかったキーワードが「ファンは人につく」というもの。

ゆえに、「デイリーポータルZ」では、インターネットのどこでも落ちている「事実」よりも「エピソード」を重視しており、「なんだこの人?」って思ってもらうことが大切だという。

また、「実家の母親がわかるような記事を書くべし」というアドバイスも参考になった。

確かに読み手の世代が違った場合、こちらが前提としている知識を、読み手は知らない可能性が高い。

わかりやすい記事を書くためにも、「実家の母親」がわかる記事なのかどうかをチェックすることは大切だ。

他にもわかりやすい記事を書くテクニックとして、自分の書いた記事を読み返すときに使える技もいくつか紹介されていた。

・他の説明してみて、相手の反応を見ることで、自分が一番おもしろいと思っていることがきちんと伝わるか確認する
・ツイートをしてみて、反応を見てみる
・フォーマットを変えてみる。たとえば、音読をしたり、文章を縦書きにすることで、わかりやすいかどうかをチェックする
・漢字はあまり使わないでよく、ひらがなにできるものは、全部ひらがなにする

参考になるおもしろい記事

動画内で紹介された、おもしろい記事の一覧だ。

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そして、それを書いてみたら他の人に喜ばれた、という良い例ばかりだ。

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