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訪問看護は一人きり?

昨日季節を感じようとか考えたら、黄砂どっさりと降ってきて負の要素満載な感じです。でも、外にさえ出なければ【冬日和】でとても気持ちよかったので、素敵な1日だった、、、ということで。


さて本題です。
訪問看護師だというと、病棟での仕事との違いをよく聞かれます。いつも答える第一声は
「働く場所が違うだけで何も変わらないよ」です。
訪問看護は感動的なんじゃないかと思ってた方はちょっと不審な顔をされて、訪問看護って1人で行くから不安だなーと思ってた方は少しほっとした顔をされます。
1人でも多く訪問看護をしてくれると嬉しい私は、その表情の違いから話を展開させていきます。
今回は後者の「1人では不安」について話します。
私が訪問看護をはじめたばかりの頃は、リタイアした看護師とかお子さんが小さい時のつなぎで働く看護師が多いところと思われていて、30代子ナシの私が訪問看護してると言うと、「病棟で仕事しないの?」と速攻言われたのですが、4.5年経ったあたりから、病棟で退院指導して家では訪問看護などのサービス利用という人が増えてきたのか、私が歳をとったからか、言われることはなくなってきました。
その代わりに増えてきたのが、病棟でのカンファレンスなどで働いてる看護師の方に「1人で行くのは怖くないですか?」という言葉です。それはきっと、小児や急性期の病棟からの退院だと呼吸器や酸素やCVを使用している方や、気管切開や胃ろうのある方などなど医療度の高い人が多いからだと思います。「病棟でしっかりと退院指導して頂いてるので怖くないですよ」と答えるのですが、正直なところ、
「専門職な看護師である自分が怖いと思う環境に退院させるなよ!」が本音です。
最近では、初めの頃よりしっかりと退院用のチャートができているので、一通りは網羅されているなと思います。医療処置ができる、、または指導を受けただろうなと思われる範囲が増えたなと思います。訪問看護がいることが当たり前になってきて、「後は、訪問看護の人に聞いてね」という「ええ?私たち病棟と違って24時間そばに誰かしらがいるということはないですが、、、」とびっくりするワードが舞うこともありますが、そこらへんもご家族が「困ったら電話!」と思って頂ければ時差ができることもありますが、解決することも可能ですし、後から相談を受けて解決することもあります。そのことはご家族の医療ケア度を上げる場面にもなりますので、当事者になるご家族は生きた心地がしないこともあるとは思いますが、一歩一歩とも思います。ご本人の体調での急性憎悪を除いては、医療処置に関連したことで119しなければいけない急性憎悪にあたったことがないのは、そこを退院指導でおさえて頂いてるからかなと思います。
そこも網羅して帰ろうとなると、最初に家族に入る情報は溢れるほど一杯になるので、逆に大切なことがこぼれ落ちてしまうことにもなります。たった数日から数週間で完璧で帰るのはかなり困難です。びっくりするワードとは言いましたが、心配な時は訪問看護師に連絡してくださいというのは大切な言葉だと思います。そこだけでも心に溜まって欲しいと退院したばかりの頃はしょっちゅう自分も口にしています。
そして既に色々詰め込まれたご家族に何が心配か尋ねても「、、、」となるくらい、何が心配か分からないくらい心配な状態にいると思います。
詰め込まれたことは、実際しないとわからないものです。最近では、1度退院してから7〜10日後に再入院ということを本格的な退院の前にするところが増えています。外泊だと訪問看護の介入が難しいので、退院という形の外泊です。退院してすぐに相談の電話が多いことを考えると1回一休みをできるのはいいことと思いますし、この時に聞くご家族からの声は生きた指導の振り返りになると思います。
矛盾に矛盾を生む内容になりましたが、「1人では不安」を解決する退院指導は医療度によっては困難だと思います。なので、その不安な気持ちが分かることをご家族にお伝えください。全部を今分かるのは難しいから訪問看護と一緒に獲得していってくださいとお伝えください。そして、そう伝えたことを訪問看護師に教えてください。
また、予想し得ないことが起こると思うから、「1人で訪問するのは怖い」となると思いますが、
予想し得ないことは起こりますが、病棟で普通に仕事してたら、聞くべき情報を聞き取って解決法、、自分だけで解決するわけではないということも含めた解決方法がきちんと浮かびます。訪問看護は1人っぽいですが、実は1人ではありません。いくらでも日々相談も話し合いもできます。
早く楽しい在宅生活が日がくるよう一緒に頑張りましょう。
(終)


最後まで読んで頂いてありがとうございます😊 気に入って頂けたらよかったら、私に一杯奢ってください🍶🍺☕️