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この煩雑さは許容範囲か?(経腸栄養)

普段持ち歩く鞄を小さくしたし、お財布にしてたがま口が小銭が取りにくかったので、小さく編み直したらお札が入らなくなりました。また編み直さなきゃと思いつつお札を生で持ち歩いてます。やんちゃか?

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経腸栄養のシリンジなどが変更になりました。

平成29年に厚労省の通達見た時には他人事でした。旧規格は残ると思ってたんです。甘かったです


https://www.pmda.go.jp/files/000220396.pdf


残念ながら、もう今年の11月には旧規格は出荷停止となります。

導入理由は日本では旧規格に変更になって、点滴と栄養剤の誤注入はかなりなくなったそうですが諸外国ではまだまだ多いこと、コネクターが外れたことによる栄養剤の漏れが多い事に伴うリスク回避のためです。
後者には有効と思いますが、前者はもともと旧規格も形状変わったし、それでもだめやったんだから策は別と考えないとなくならないだろうなと思います。とはいえ誤注入する場面を想像できずこれという解決策も浮かびません。

ここの名前ご存知ですか?

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「把持」というそうです。
把持って言葉自体初めて知りました。
導入しはじめの頃に、お母さんに
「これって何のためにあるんですか?」
と質問されました。確かに謎!です。注入のあと立てる時にシリンジ先が下につかないように?とかシリンジが転がらないため?とか色々考えたのですが、そもそもこれはシリンジをつけたまま放置する機会のないものなので調べてみた結果わかりました。
確かにそう言われなくても既にそこ持って着脱してます。せっかく名前もわかったので「把持」しっかりと持つってのを心しましょうとお母さんと話しましたが、、、お母さんはなんやろかーと結果的外れな答えを出した方のことを思い出して笑っちゃうそうです。いいです、、それでも、、、。
「把持」が大きいのにはついてて小さいのにはついてないのは、憶測ですが吸い上げるものの差かなと思います。大きいのはミキサーにかけた食事や栄養剤や薬剤など、小さいのは微量な薬に使います。大きい方は1回に繰り返し使うことが多く再度着脱する際に持つ位置がないと手で触る位置と栄養剤などに浸かる位置が同じになりよくないです。小さいのは薬を溶解する水入れて溶かして吸い上げる、、となるのでその間着脱の必要がないし微量だと薬包内や薬杯で溶かすので邪魔です。

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把持ついてたら邪魔ですね。

何にしても、何を注入するにも一手間増えたということになります。この煩雑さは、メリットはありません。手順が加わるというのはそれだけで感染機会や事故機会があがります。感染対策を考えるにも、事故対策を考えるにも、そこはポイントになります。
では、この2点から前より感染や事故機会が上がるものに新規格がなったか、、、というと、私にはまだ見つかってません。上で書いた把持もなり得るリスクを減らしてると思います。実際、栄養剤や薬の最後の方は旧規格より吸い上げやすいと思います。
今、新規格のデメリットは各所でアンケートをとったりしているので、また、結果なども読んで安全に使っていきたいと思います。

最後まで読んで頂いてありがとうございます😊 気に入って頂けたらよかったら、私に一杯奢ってください🍶🍺☕️