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小児看護師のお薬の飲ませ方


とってもいい大人ですが未だに薬は大嫌いです。粉薬は飲まなくていいなら極力避けたいし、嫌いだからなのか未だに呑み方下手で、そのまま飲むとむせたり苦くてずっと悶えます。これだけ嫌いなので飲み方の工夫の話も色々試してますが、今回は裏ワザではなくまずは、、ど真ん中です。

嘘だと言われる方もいるかもですが、薬に限らず、嫌な処置系などはケアする側は笑顔にかかってます。

昔、病棟で働いてた頃に、看護師が内服すると飲むのに自分の時はなんで飲まないの?とよく聞かれました。言葉にできた頃には相当切羽詰まってるので「笑顔ですよ」と答えても、「ふざけないでください」と逆に怒られたりしちゃうのですが、実際お母さんが飲ませてるところを拝見すると、「さー、飲ませるぞー!!」って気合い入ってるのでキッとしてて大きな声では言えないですがその顔怖いですと思う事が大半です。お母さんの愛がこもったキリッなのですが、お子さんにはそこ伝わりません。仕切り直しをして「嘘だと思ってニコッとしてみましょう」っと話してホントにニコッとできるとかなーりな確率で特に工夫なく飲めることができます。工夫の効果も倍増します。
本当にまずは笑顔って大事です。
処置も同じで、訪問にうかがったお子さんで、入院中に鼻から入れる栄養のチューブを入れる際に大暴れで号泣で気管軟化症という病気もあったので入れている最中や後に顔色が悪くなったり苦しくなったりがあって、お母さん自身で入れ替えをするのが怖くなってしまったとのことで訪問に行く事になったお子さんがいました。食事で足りない分を注入する目的だったので、初回はチューブに食事が詰まったので挿入して欲しいということでした。病院ではいつも数人がかりだったらしく近所に住んでるおばーちゃんやお母さんのお姉さんまで待機してくださってて何をすればいいですか?とみんな気合が入ってたのですが、、、。
とりあえず、入院して会ってなかったおばーちゃんとおばさんには少し後ろにいてもらって、できるだけ楽しい話をしててくださいとお願いして、お母さんには本人と同じ向きで笑ってくださーい。とお願いして、その子のお姉ちゃんに横にゴロンと寝てとお願いして、おばーちゃんやお母さんのお姉さんの話で場が和んだかなーってところで、私も笑顔でその子が好きな歌を歌いながら再挿入!
相当な暴れようとは聞いてたので、タオルでくるくる巻きくらいは必要かなーと思ってたのですが、、、
なんか、知らない人がお母さんとにこにこ話してて、いきなり歌い始めたなーーっ?なんだー?っと泣き止んだ瞬間な出来事だったよーで、仮止めでベタどめでテープとめるまではキョトンでおしまい。おばーちゃんとお母さんのお姉さんとお母さんの拍手で本人はどや顔でした。お家だと和やかーな空気が作りやすいので、自分のケアが上手くなったんじゃないかと思うほどです。

薬の話ですが、笑顔は何歳まで効くんだろう、、、というところもあります。継続的に飲む薬だと薬を受け入れていく子も多くて私なんかよりよっぽど驚くくらいよく飲みます。単発だと、、、、年長になればなるほど味をちゃんと覚えて嫌となります。
訪問に行ってる子のお兄ちゃんが10歳の時に咳が強くて咳止めなどのお薬を飲む必要が出たのだけど、飲まなくて大変!という相談を受けた時に、「飲みなさい(キッ!」ではなくて、笑顔で声かけてみては?と提案したところ、それまで、なんだかんだ飲まなかったお兄ちゃんが「何ニヤニヤ笑ってんだよ!」などなどの捨て台詞は吐くけどすんなり飲むようになったということがあったので、意外と大きい子まで効果ありかもです。

薬飲まないーとお悩みであれば、ぜひ笑顔で!

ちなみに私は笑顔で来られても、何の工夫もなしには絶対飲みませんので、笑顔じゃ怯まない頑強なお子さんは私の仲間です。





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