第2回飴ちゃん選手権
入院中、私は飴成金と化した。
私の【ひとり飴ちゃん選手権】開催を知った友人、きょうだいからの差し入れで、ベッドサイドが華やかなことになっている。
せっかく私のもとに来てくれた飴ちゃんたち。
クール系、フルーツ系、黒糖系‥‥楽しい仕分け。
そしてお気に入りのクッキー缶に詰め詰め。
↓こちら第1回飴ちゃん選手権レポート
「原材料チェックして飴と真剣に向かい合ったの初めて!」と、差し入れしてくれたみんなからの言葉。
酷暑の中飴探しをしてくれた感謝の気持ちを込めて、私も真剣に舐めます!成金の身に甘んじることなく。
初めましてのメンバーがだいぶ集まったので
さっそく第2回飴ちゃん選手権開催。
太いイレウス管のせいで、しょっちゅう鼻と喉が痛む。
ハッカやメントールのクール部隊に何度ケアしてもらったことか。
【カンロスーパーメントールのど飴】と【アサヒお口スッキリ和種ハッカのど飴】は私の公式サポーター飴に認定。
イレウス管が抜けたあとは、花粉の時期に活躍してもらいましょう。
仲良し元同僚は、虫歯予防対策としてノンシュガータイプを行商人のようにどっさり持って来てくれた。
その中にいたスイス生まれの可愛い子たち。
この手のひらサイズの箱は捨てられない。
携帯用に綿棒入れるのにぴったりサイズ。今まで雑にポーチに放り込んでいた薬や絆創膏入れるのにもぴったり。
と、空き箱利用に心躍る49歳夏。
ここで前回の予選突破選手たちを改めて。
そして今回、第2回予選突破組。
上段左 響 完熟宮崎マンゴーキャンディ
親友が出張先の空港で入手してくれた飴。
甘みと酸味のハーモニーがまぎれもないマンゴー。
口の中が南国へ瞬間移動で楽しい!これは持って来てくれた親友と一緒に味わうべきだったとちょっと後悔。
私の中に「ご褒美飴」というカテゴリー新設。
上段右 宮川製菓 シャインマスカット
前回選手のトマト、スイカ、ブルーベリーといい、マンゴーといい、このシャインマスカットといい。
日本の飴の再現力すごすぎる。国民栄誉賞とか紫綬褒章とかあげなくていいんだろうか。
このシャインマスカット、果汁味のあと、皮のさわやかな渋みがちゃんと追いかけてくるのだ。この15㎜の小さな粒の中にどれだけの試作物語が詰まっているのだろうと、妄想が膨らむ。
中段左 カンロ ノンシュガーミルクのど飴
主治医に一日にコップ半分の栄養剤だけ飲むことを許された。
ほんのちょっとの脂質、たんぱく質OKということでミルク飴も解禁。
ああミルクって優しい。ノンシュガーで歯にも優しい。
懐深きミルク味、マンゴーキャンディとの合わせ技でマンゴープリン風に、珈琲あめと合わせてカフェラテ風になるんじゃないだろうか。
中段右 松屋製菓 金の黒飴
院内コンビニでリピート買いしていた松屋製菓 生沖縄黒飴のプレミアムバージョンというか、ちょっとお値段高いこちら。
原材料のトップバッターが黒糖。
砂糖なし、黒糖たっぷりで、甘みは自然なのにコクあり。
一目惚れならぬ一舐惚れ。
下段 左 リコラ エルダーフラワーハーブキャンディ シュガーフリー
私の愛読書「指輪物語」に、心身を癒す草花の香りのする水が登場する。読む度にその味を想像して、私も飲んでみたいと思うんだけど。
エルダーフラワーは、その想像をほんのり満たしてくれるようなすごく素敵な味。これで私も癒され気分。日本にはなかなかない味かも。
そして日本になかなかないパッケージング。一度開封したらパカパカで無防備すぎなのよ(笑)。
飴と関係ないヨーロッパの思い出話。
高校生次女の昨年のドイツ・ハンブルグの土産話。
現地のスーパーに買い物に行くと、商品がまとめてビニールや段ボールに包まっていて、倉庫から納品されたままの状態で棚に並んでいたとか。
買い物客は品物が欲しけりゃ、自分でビニールやぶったりダンボール箱から出したりしてレジに持っていく。
「全部を労働者が背負わないから、労働生産性が高いのかな」と次女。日本の見事な陳列って、相当な労力の賜物だと気付いたみたいだった。
見かけ素敵だけど超絶開け閉めしにくい鎧戸、お湯の時間が限られるバスタイム、フワフワじゃないパン‥‥は、私が以前フランスでホームステイしたときの思い出。生活力もアゴも鍛えられる要素が、日常のいたるところに散りばめられていた。
バスはすぐストで止まり、コンビニも自販もないから「欲しいものはすぐに手に入らない」のが当たり前。フランスではディズニーランドさえプログラムの時間をまったく守らなかった。
それでも誰もイラつかず、生活を楽しんでいるように見えた、っていうのが一番の思い出。
リコラの無防備パッケージに、思い出スイッチを押されてしまった。
「密封」という概念はないのか?と思うけど、進化に無関心な雑止まりな感じに、リスペクトを感じてしまう。ユーザーの方が不便に歩み寄る文化にも。
日本の清潔な個包装に大安心・大感謝しつつ。
ちなみにリコラの中でエルダーフラワーに次ぐ2位はクランベリー。
その辺で摘んだような素朴な甘酸っぱさがとても好み。
下段 右 水谷養蜂園 はちみつれもんのどあめ
この飴の感動ポイントは「お家で作ったレモネード」の味。
「自宅」じゃなくて「お家」。
自分がまだ子どもで、風邪をひいたときに母が作ってくれたレモネード。
マヌカハニーとか特別なのじゃなくて、あの頃普通に台所にあったはちみつで作った味。
ほかの蜂蜜やレモンの飴にはない懐かしさと優しさ。
「こだわり」をついつい真面目に読んで納得。
そしてよく見たら、製造元は一舐惚れ黒糖飴の松屋製菓様。
こちらの会社にも国民栄誉賞あげなくちゃですよ。
第1回、第2回予選からいよいよ本戦結果発表。
【切らさず手元に置いておきたい部門】
1位松屋製菓 金の黒飴
2位宮川製菓 塩トマト
3位万象堂 ノンシュガー珈琲あめ、カンロ ノンシュガーミルクのど飴
【また味わいたいので、厚かましいけど再度差し入れお願いね☆部門】
1位紀ノ國屋 ブルーベリー
2位宮川製菓 シャインマスカット
3位神戸酒心館 酒の飴、水谷養蜂園 はちみつれもんのどあめ
【出張行ったらまた買ってきてほしい♡部門】
響 完熟宮崎マンゴー
【もしお店で見かけたら買ってしまう部門】
リコラ エルダーフラワーハーブキャンディ シュガーフリー
【有益な情報部門】
「ダイソーには良い飴が揃っている」
関西住みの親友から関東の私への情報提供。
【主催者より閉会の言葉】
選手全員が個性ある味わいで、長期入院・絶食の私をわくわく楽しませてくれました。
飴世界の奥深さを教えてくれたその健闘を称えます。
入賞者は間違いなく世界にはばたいて行けるでしょう!
以上飴レポート、再び病床からお送りしました。
とっくに消灯時間過ぎてしまった。寝なきゃ。
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