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【放射線物理学】

ここでは放射線物理学について学んでいきたいと思います!物理が高校のときから苦手なんです( 一一)って方も一緒に頑張っていきましょう!

物理は基本原理なので得意にしてしまえば、この先とても楽になります!

・予備知識

元素を形作るのは原子核と軌道電子ですが、原子核は中に陽子と中性子が含まれます。
陽子の数は原子番号(Z)と同じです。軌道電子と陽子数が同じとき、元素は電気的に安定します。
陽子数と中性子数の和を質量数(A)といい、同じ元素で質量数が異なるものを同位体といい、その中で放射線を放出するものを放射性同位体(RI)といいます。
このあたりは最初の無料記事にも書いてあるので見てみてくださいね!


それぞれの質量・エネルギーは以下の表のようになっています。

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陽子と中性子では中性子のほうが重く、陽子と電子を足しても中性子のほうが重いのです。
1uは炭素12を12uとしたときの原子の単位のことをいいます。

相対論的力学という物質の速度が光速に近づくことで起こる質量の変化があります。
これにより、光速に近い速度のエネルギーの説明には以下の式を用います。

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これを使う問題でよく出るのが、「光速の0.8倍で加速された電子が、、」といった様に式中のvを0.8cと置き換えることで計算できる内容のものです!


X線の発生について、詳しく説明できますか?
1895年11月8日金曜日レントゲン博士がX線を発見した。~
こんなことは国家試験でも出てきませんが、X線の発生方法は知っていて当然です。
「電子を電極により加速させ、ターゲット物質と相互作用のより制動X線が放出する。」
簡単にでいいので、説明できるようにしましょう。

ここで注目するのは電子が加速されると、放射線が発生するということです。これを制動放射ともいいます。
電子の場合、制動放射は加速度の2乗に比例し、質量数の2乗に反比例します。


・崩壊について

放射性同位体(RI)は不安定な核種なので原子核から放射線を放出して安定状態になろうとします
それに伴う核種の変化を壊変、または崩壊といいます。

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