古民家改修から学んだこと
芳泉茶寮の改修をはじめた時の動画です。
光風林の筒井さん、加世さんをはじめ、本当にたくさんの方々の助けを借りて、約2年かけて一次工事が終わりました。
この2年の間に私達の生き方はすっかり変わりました。
この家が私達に教えてくれたたくさんのことが、少しずつ私達の一部となり、今の暮らしを紡ぎ出してくれています。
たとえば傷んだ土壁を壊して落とし、その壁の土に新しく土と藁と水を追加して練ったあと発酵させると、新しく塗り直す土壁の材料になる。
壁の芯は竹と藁縄で編んだ竹小舞で、そこに土壁の材料を塗っていくと壁になる。傷んだ竹は庭で焚き火をすれば廃棄物はない。
ゴミが出ない、再利用できる、身の回りの素材で家ができる、傷んだら私達の手で補修が出来る。
こんな風に家を作り、暮らしていけるんだ、ということが、あまりに持続可能なやり方すぎて、ロハスとか言ってることが恥ずかしくなる衝撃でした。
不便もたくさんあるから、浪漫ばかりは追求出来ないけど、本当に考えさせられることばかりでした。
今も日々、この家にたくさんのことを教えてもらい、導いてもらっています。