「ながらスマホ」解消? 首にかけるAI「AIスマートリンク」登場
シャープ、首にかけるだけでAIと音声会話できる「AIスマートリンク」
シャープが開発した「AIスマートリンク」は、生成AIとの自然なコミュニケーションを実現する革新的なウェアラブルデバイスです。
シャープと京都芸術大学が共同で開発したウェアラブルデバイス「AIスマートリンク」は、以下の特徴と機能を備えたデバイスです。
概要
AIスマートリンクは、首にかけるだけで音声による生成AIとの対話を可能にする約100gの軽量ネックバンド型デバイスです。シャープは京都芸術大学と共同でこのデバイスを開発し、2025年度の実用化を目指しています。
※1 学校法人瓜生山学園 京都芸術大学(所在地:京都府京都市、学長:𠮷川 左紀子、https://www.kyoto-art.ac.jp/)
※2 Fairy Devices株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:藤野 真人、https://fairydevices.jp/)
※3 日本電気株式会社(本社:東京都港区、取締役 代表執行役社長 兼 CEO:森田 隆之、https://jpn.nec.com/)
●「CE-LLM」は、シャープ株式会社の登録商標です。
主な特長
1. ハンズフリーでの自然な対話
AIスマートリンクは、内蔵マイクとカメラを使用して利用者の周囲環境を把握し、音声で応答します。これにより、スマートフォンやパソコンの画面を見る必要がなく、ハンズフリーで自然な対話が可能になります
2. エッジAI技術の活用
シャープが開発中のエッジAI技術「CE-LLM」(Communication Edge-LLM)を搭載しています。この技術により、利用者の問いかけに対して、エッジAIとクラウドAIのどちらで処理するかを即時に判断し、スムーズで自然な会話を実現します
3. 多様な使用シーン
AIスマートリンクは、様々な日常シーンでのサポートを想定しています:
自転車運転中の音声ナビゲーション
調理時のガイダンス
AIoT対応家電の音声操作
デバイスの設計と装着方法
「AIスマートリンク」はネックバンド型のウェアラブルデバイスで、約100gの軽量設計により、首にかけてハンズフリーで長時間快適に利用できるよう設計されています。
機能と技術
内蔵マイクとカメラ: ユーザーの周囲環境を把握するために内蔵マイクとカメラを備えており、ユーザーの問いかけに対し、周囲環境を理解した上で音声で応答します。
エッジAI技術「CE-LLM」: シャープが開発中のエッジAI技術「CE-LLM」(Communication Edge-LLM)を搭載しており、ユーザーの問いかけに対してはエッジAIかクラウドAI(例:Chat GPT)を即時に判断し、高速な応答や豊富な情報提供を実現します。
用途とユースケース
ナビゲーション: 自転車を運転する際に首にかけて、AIが音声で目的地までナビゲートすることが可能で、「ながらスマホ」の抑制にもつながります。
調理ガイダンス: 調理時の手順やレシピのガイダンスを音声で提供します。
AIoT対応家電操作: 音声でAIoT対応家電を操作できるようになっています.
翻訳: 外国語の看板を翻訳し、音声で伝える機能もあります。
実証実験と将来の計画
シャープと京都芸術大学は、2024年9月から実証実験を進めており、2025年度の実用化を目指しています.
さらに、Fairy Devices株式会社および日本電気株式会社と共同で、次世代ハンズフリー型AIデバイスの共同開発に向けた協議も開始しています。
開発の背景と目標
シャープは、生成AIを利用する際の課題(例:端末画面を見ながらの操作の必要性や応答時間の長さ)を解消するためにこのデバイスを開発しました。生成AIがユーザーの行動をより自由に、自然にさせることを目指しており、これを「Act Natural(アクトナチュラル)」と称して展開しています。
開発と今後の展望
シャープは2024年9月から京都芸術大学と実証実験を進めています。さらに、Fairy DevicesやNECと次世代ハンズフリー型AIデバイスの共同開発に向けた協議も開始しています。AIスマートリンクは、生成AIの利便性を高めつつ、「ながらスマホ」の抑制にも貢献することが期待されています。
このデバイスは、AIとのコミュニケーション方法に新たな可能性を開くものとして注目されています。
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