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クロネコカンタを1ヶ月やって思ったこと。

 
「カンタさん、今年の冬、クロネコでバイトしませんか?」

クロネコドライバーさんから、その話が出たのは2回目で、相当人がいなくて困っているんじゃないかと思った。
 
2023年の夏は東北食べる通信8月号のぶどう発送で大変お世話になった。約700箱のぶどうを全国へ発送した。

東北食べる通信とは?

 
ぶどうを梱包したあと、クロネコヤマトさんに電話をして、集荷に来てもらうのだが、「今日はかんたはうすではなく、大迫高校に来て下さい!100箱は出ます!!」
 
「えぇ?100箱!?」
 
と驚かれたこともあった。
 
ぶどうやワインを発送することにより、我々の産物はようやくお客さんへと届くことになる。2回も口説かれたし、夏の恩返しの気持ちも込めて、12月のクロネコアルバイト、自称「クロネコカンタ」をやることにした。
 
提出しなければいけない書類等々を11月中に済ませて、12月1日からスタートとなった。12月29日から東京に帰省する関係でクロネコカンタは12月28日までノンストップで走り続けた。こういう自分を追い込む系はなんだかんだ好きなんだよなー笑

1日のルーティーンとしては、朝4時or5時に起床して、5時30分までにはかんたはうすを出発。お隣の紫波町にある、クロネコヤマトの紫波営業所まで車を走らせる。ボクが住む大迫町の配達エリアは、お隣の紫波町の営業所が管轄となっている。
 
6時までに紫波営業所に入り、朝の仕分け作業からスタートさせる。紫波の営業所にとんでもない数の荷物が届くので、それをエリアごとに仕分けをする。ボクは大迫の荷物を仕分けするのではなく、紫波町のエリアについて仕分けをするのだが…。紫波町のエリアについては住んだこともないわけで、どこにどんな名前の地域があるか分からない(汗)
 
最初は毎回聞きながら、「〇〇は2コースでしたっけ?」と聞かないと、別のボックスに荷物を入れてしまい、大変なことになる。
 
大きなトラックが乗り付けるため、仕分け作業は屋根や壁があっても、ほぼ外で行われる。あせあせと仕分けをしていると、空が明るくなってくるのが好きだった。
 
一般のドライと言われる荷物の仕分けが終わると、次はクールの仕分け、冷蔵と冷凍があり、またこれもコースごとに仕分けをしなければいけない。あっという間に時刻は9時になると、ボクは大迫に配達に行くため、自分の車(カメムシ1号)に荷物を積み込む。この時期は申請を出すことにより、自車で配達を行えるとのこと。許可書を相手から見えるところに置いておく。
 
配達については大迫の町内限定で担当した。
 
配達してみて思ったのは、意外にまだ自分の知らない大迫があり、ここに家があるんだ!みたいな感じで大迫に来て8年だけど、たくさんの発見があった。
 
そんなこんなで28日間やってきたわけだけど、クロネコヤマトのドライバーさん達はほんとうに、すごいなと思った。ボクは朝の仕分けと配達だけ、配達は代引きとかそういうお金関係は扱わないし、冷凍、冷蔵も扱わない。それに大きなトラックで大迫の内川目地域、亀ヶ森地域、外川目地域その範囲までこなしていく。尊敬と敬意しかない。家に人がいないと再配達しないといけないシーンも出てくるし、あぁぁぁあー。終わらない!!!ってなるだろうなと。
 
だから、思うのは、みんな、家の前に置き配ボックスを置いて、少しでもドライバーさんの力を軽減させていただければと思う。物流の問題で世間をざわざわさせている、「物流の2024年問題」。モノが運べなくなれば、田舎は特に大打撃を受ける。
 
なんでもそうだけど、自分の知らない世界は無限にある。当たり前のサービスが誰かの為に成り立っていることをボク達は考えなければいけないと思う。
 
傍観していれば、その人の気持ちは知る事も出来ない。けど、その人の苦労や考えを知るには、やっぱり同じ現場に飛び込み、こういう仕組みでこの仕事は回っていて、こういう人のおかげで今の生活があるんだと感謝することはとっても大切。
 
クロネコカンタをやって、物流の問題も他人事ではなくなった。配達は人間がやっていることなので、多少のミスもあったり、遅延するので、皆さん、どうか物流業界に対して寛容になっていただければと。物流業界が優しい世界になりますように。それは大きな学びでした。
 
 
 


                               かんた


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