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「どうしたらモテるんだろう?」

塾と卓球場が混在する僕の会社では、普段の何気ない日常の中に様々な葛藤が転がっている。


今日も事務所でパソコンをカタカタさせていると、塾の生徒たちが上がってきて、卓球場の生徒たちとテーブルを囲み何やら楽しそうなことを話していた。


「どうしたら女の子にモテるんだろう?」


今日話題の中心は高校生の男の子だった。


周りにはいろんな世代の大人たち。塾の先生や不動産の社長。小学生からその男の子が絶賛モテたいであろう女子高生もいた。この状況でたった一つの疑問だけで全てをさらけ出して、このギャラリーを作った君が何に迷うんだい!と突っ込みたくなった。


めちゃくちゃモテとるやんけ!!!!(笑)


とはいえ、本人はかなり本気で悩んでいるみたいで”モテたいけど話しかける自信がない”と言った感じで、大人たちはこの甘酸っぱい香りに集まったカブトムシなんだなということは理解した。


僕も仕事をしてる手前、その会話に入ることはできなかったがマウスのコリコリを上下しながら「モテたい!by高校1年生」という疑問に対して、僕自身が聞かれていたなら何を答えるのだろうか?と考えていた。


思い返せば僕の人生は、20年くらいはモテるために費やしていたような気がする。あの子から好かれたい一心で、嫌われないように自分を押し殺して生きていた。友達にも恋人にも。


友達ならまだ距離があるからメッキが剥がれる前に緊急離脱することができるかもしれないが、恋人となればそうも行かない。距離が近すぎてメッキなんて一瞬で剥がれ落ちるし、勘がいい人なら近くで見ただけでそれが”メッキかどうか”の判断がつく。


どんなに厚塗りしても、水にさらしたらすぐに剥がれてしまうのがメッキ。


ゴールドジムのキャッチコピーにこんな言葉がある。


「筋肉は一生ものの服」


僕はこの「お前がかっこよければ、なんでもカッコよく映るもんさ!」みたいな荒々しい名言が好きだったりする。


確かにどう頑張ったって身長が急に伸びたりはしない。


結局はありのまま。あるがままの状態を好きになってくれる人と一緒になることが重要なんだろうなと思った。


そもそも、あるがままの”今”この瞬間を楽しむことしかできないのだから、彼らを羨ましいと思った僕たちは僕たちの人生を生きなきゃいけないし、彼らは自分たちが甘酸っぱいということに気づかずに多少なりの苦しみを抱えながらも、今をもがいて生きるしかないのだろう。


そんなことを考えていた。


一人で考えて、スッキリしたのでバイトの人と卓球をしていた。


卓球は心地よくカウンターが決まる絶好のタイミングが存在する。


それはバウンド直後だ。


ボールが台に着いた瞬間というのは、台にボールが跳ねた衝撃で回転が一時的に弱まる瞬間でもある。


空間をかすめ取るようなタイミングには、これっぽっちも力みは必要ないし、歪みなどは存在しない。


今日も凝り固まった視点に客観的なカウンターを決めに行く。


#挑戦

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