ウイルスの戦略について


実は血液製剤裁判の頃まで、ウイルスと細菌の違いなんて理解していなかった。高校で生物取らなかったからなのかな? でも、そうなると、風邪と肺炎と、インフルエンザも区別できるものではない。それでも20年くらいは生きていたわけだから、そんなものなのかもしれない。でも、「リング」の原作って実はウイルス絡みのバイオホラーの面があって、(映像版ではこの側面、完全に黙殺されてるけど)同時期にヒットした「パラサイト・イブ」も含めて、こういうのわりと好きで、ちょっとハマった時期があった。「らせん」を挟んでの完結編「ループ」は「マトリックス」だったな、いま考えると
簡単に言えば、細菌は単体で生存、増殖できるけれど、ウイルスは生命と言えるのかどうかも怪しくて、少なくとも宿主に取り付かないと増殖はできない。=生命活動はできない。
ということは、ウイルスとしては、取り付いた宿主にダメージを与えることは必ずしも本意ではないのではないんじゃないか、咳や鼻水程度は宿主側の免疫反応だから仕方ないとしても、肺炎のような症状まで引き起こすのはウイルスにとってのメリットがない、と思ったり。実際、天然痘ウイルスなんて、結局根絶されたわけだし。最終的に賢いウイルスは、身近なものではヘルペスなどのような日和見感染型(普段は感染していてもおとなしくしている。)ではないかと思っている。ウイルスとは違うのかもしれないが、ミトコンドリアなんかは、完全に地球上の動物細胞に「パラサイト」して、生き残っていくことだろう。
なんて言ってると、今回の新型肺炎、当初は、死者が出るというようなイメージだったのが、だんだん症状が落ち着くというか、無症状になっているように思える。感染が広まるという意味では怖いけれど、ウイルスが狡猾に変異してるのかもしれない。

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