暗がりでひとりあなたを思う
はじめまして。放浪癖です。久々にnoteの更新をします。
先日お医者様から適応障害やで創作休めやでと言われてからお休みをいただき、最近リハビリがてらちょっとずつ頑張りだしているのですが、今回の更新内容もそれ(リハビリ)です。
今は今際、あるところに、箱庭のいばら姫がいました。彼女はたったひとり、箱のなかに閉じ込められていて、ある人は石を投げ、ある人は心無い言葉を吐き捨て、ある人は草枯れ薬を撒くような、真っ黒い世界のなかで、ただそのようなことを受け入れていました。
本心ではきっと悲しんでいるのでしょう。
本心ではきっと憂いているのでしょう。
けれども、そんなことはどこかもの悲しげな笑顔とともに覆い隠していました。
いばら姫には心があります。いまは棘まみれのつたに隠れていますが、かつてはただの少女だった彼女には、たしかにそれがありました。
いばら姫には秘密があります。彼女には、歩き踊りながら、らったったと死んでいくんだと、ひそかに願うものがあります。
ある日、明くる日を夢見ていた少女は消えてなくなってしまいました。次を祈って、ひらひらと。
さようならなんて一切言わずに、葉っぱ一枚残さずに、消えてしまいました。
突然だと思ったでしょう?
死なんてそんなものなのです。
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